「妖怪ウォッチ」がヒットしたことによる業績効果は?

2014年3月期の決算結果をみてみると売上高2068億円(前年同期比17.0%)、営業利益38億円(前年同期比30.8%)、当期純利益24億円(前年同期比22.6%)で、上方修正するほど増収効果がありました。中核部門の玩具事業では「妖怪ウォッチ」だけでなく、バンダイの「仮面ライダー」他キャラクター商材なども売上げに貢献したようで、このセグメント利益は、同前期比3割ほど上回りました。また、アミューズメント事業でも、キャラクター商材を販売している、キッズガードゲーム機、玩具自動販売機も好調だったようです。「妖怪ウォッチ」は業績にしっかり効果がでているようです。来期の予想は、売上高2100億円(前年同期比1.5%)、営業利益40億円(2.9%)、純利益26億円(5.4%)として、引き続き、玩具のキャラクター販売の拡大を目指していくビデオゲーム事業の効率化と生産性の向上を上げていきたいとしています。


後もヒット作がでる見込みはあるのか?海外展開は?

2014年3月期の決算は、「妖怪ウォッチ」等玩具のキャラクター販売が好調で、予想を上回る結果となりましたが、その他の事業である、映像音楽事業では、アニメ「のぼうの城」などのヒット作があったにも関わらず、インターネットを利用した配信の普及により、DVDなどのパッケージ商品は苦戦しました。ビデオゲーム事業も同様にパッケージ商品が低迷している中で、今回買収した会社があって売上高は伸びましたが、在庫過多商品の評価減を計上したため、前年同期比より8割も下回ったという事です。来期は、消費税増の影響もあり、今期ほど伸びないという予想がありますが、その分独占販売などをふやして利益率をあげていくというような事を考えているようです。海外展開については特に言及していないようですが、このゲームの人気状況を考えると今後海外展開についても可能性がないとはいえないような感じです。


今の株価から見る今後の予想

ハピネットの株価をみてみると、今年の年初来高値は、7月8日に1988円、年初来安値は4月16日の806円です、現在の株価は、高値を付けた後は、1750円前後から1830円ぐらいの間で推移しておりこれはほぼ高値圏の所で推移している状況です。アナリスト等が出しているハピネットの目標株価は、1450円ですので、すでに目標株価を上回っている所からみるとそんなに上値を追えないという感じもしますが、第一四半期の決算発表が8月11日にあります。最近の全体的な取引市場の動きとして業績が堅調な企業に買いが集まる傾向にあるので、業績の結果によってはもう一段と上値を追っていく可能性もあるかもしれません。

【関連記事】
LINEが秋に上場へ!関連株・関連銘柄を12個まとめてみた
ミクシィ モンスト効果で利益率大幅改善 次の一手を考える
国内を制したミクシィVSガンホー、グローバル市場を制するのはどっちだ!?