中国2017年の「高考」(日本でいうセンター試験)は6月第2週に行われる。今年の志願者数は940万人である。これに対し教育部(日本の文部科学省)の集計によると、全国の大学本科(4年制)の募集計画は372万人で昨年より1万人弱増加した。本科に進めなかった受験生が専科(3年生)へ行くか、捲土重来を期す。とにかく1000万人近くが参加する一大イベントである。
教育部は政府の各関連機関に対し、騒音の抑制、衛生防疫、防暑などの「総合保障」をさらに一歩進めるよう要請した。
また教育部は同時に主役である受験生に対し、「4大流言に惑わされるな」という文書を公布している。それは中国の大学受験を象徴的に表す内容だ。
今年の4大流言とは
●流言1
受験票を失くしたとき、あなたの受験票が見つかりましたなどのSNS短信を信じ、個人情報を教える。
●流言2
「英語改革教育部最新通知」によって2017年入試では、英語の配点が実は大幅に高くなっている。
●流言3
試験問題はすでに流失している。金を出せば買える。試してみるべきだ。
●流言4
試験後の採点においては、採点担当の教員は実は複数科目をまたいで採点している。
教育部はこれらの流言を全面否定し、プレッシャーを排して平常心で試験に臨むよう呼び掛けている。