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安全な運用をするために

「財務諸表の読み方」を学ぶための本4選

財務状況に対して割安な株式銘柄を選別して投資を行う「バリュー投資」や、短期的に倒産の可能性が低い企業を選別した上で行うデイトレード・スイングトレードなどで活用されるように、企業の財務諸表をある程度把握する能力というのは「安全な運用」を行う上では必須である。

そこで今回は財務諸表を読み解く上での学習に役立つ書籍を4冊ご紹介し、決算把握能力を高めるための教材を提示していきたい(紹介書籍の価格は紙版、税込み)。

投資の神様バフェットの「恩師」による著書

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『賢明なる投資家【財務諸表編】』(ベンジャミン・グレアム、パンローリング、1843円)

「投資の神様」とも呼ばれ、現在も世界的なバリュー投資家として活動しているウォーレン・バフェット氏の恩師に当たる経済学者兼投資家として活動していたベンジャミン・グレアム氏の著書だ。

書籍の内容としては基本的な財務諸表の読み方だけでなく、「投資家として」重視すべきポイントおよび数値などについても細かく言及されており、記載されている内容を資産運用の実務などに活用できる汎用性がある。

ただし注意点として、本書籍の初版は1937年で、かつアメリカでの出版となっているので本書内で上げられている「業界ごとの財務諸表の特徴」については若干の時代的劣後がみられるため、あくまで「投資における財務諸表の読み方を学ぶ」という方向で内容を活用することをお勧めする。

IFRS基準の書籍とあわせて学びたい

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『会計士とアナリストの視点でみる! 財務分析マニュアル』(新日本有限責任監査法人、同文舘出版、2484円)

日本の公認会計士および財務アナリストが共同で執筆した書籍で、財務諸表に関する分析のポイントなどが細かく記載されている。

実際の数値を用いて分析の具体例などを数多く盛り込まれているので、知識を吸収しつつ予行練習として財務分析のポイントを要所要所で押さえることができる良書である。

書籍内で紹介されているのは日本の会計方式でかつ「連結決算」のケースがほとんどなので、国際財務報告基準(IFRS基準)の書籍と合わせて学習すると非常に良い効果を得られると考える。

またこちらの書籍にも業界・業種ごとの財務的特徴などが記載されており、発行も2015年度なので先に紹介した「賢明なる投資家【財務諸表編】」に記載されている業界分析とは違い、ある程度現在の実情に合った内容が網羅されているので、業種別分析を行いたい場合にもおすすめできる。

経営者目線で決算書が読めるようになる

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『できる人になるための「財務3表」―新会計基準・IFRS・予算管理のポイント』(國貞克則、中央経済社、2592円)

財務諸表3表を、それぞれ新会計基準ベースで分かりやすく解説されている書籍である。

様々な決算書分析関連の書籍を執筆されている國貞克則氏の書籍で、どちらかというと経営者側目線での決算書の読み方に近い視点で執筆されている。

そのため、決算書を通して数字および業績だけでなく、「この経営者はどのような考え方をして会社を経営しているのか」といった視点からも財務分析を行えるようになり、視野を広げられる。

単著で投資に対する意思決定などを網羅するのは難しいが、経営者や会計士・税理士などを目指すうえでは非常にためになる書籍であると考える。

必要な部分と数字のツボをおさえられる

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『決算書はここだけ読もう 2017年版』
(矢島雅己、弘文堂、1026円)

本格的な決算書の読み解きではなく、「必要な部分の数字とツボをおさえたい」という方向けの書籍。

トヨタやオリエンタルランドなど、注目度が高い12社の最新決算書を用いて財務分析を行い事例を示すだけでなく同業他社の比較分析や、「生産性」「安全性」「損益分岐点」などの項目を判断するうえで必要なポイントも個別に抑えてあるため、非常に有用な1冊となっている。

また付録として分析に対する視点や、決算書学習のドリルなども付属しているので、読み物としてだけでなく学習書籍としても活用できます。

誰向けに書かれているのか、基準と年代はあっているか

財務諸表を分析する書籍において重要なのは「視点」と、「基準となる会計の国家・年代」である。

「視点」とは、「誰に向けて書かれているのか」ということだ。「財務諸表を学ぶ」といっても経営者視点なのか、会計士・税理士などの専門家視点なのか、それとも投資家・アナリストなどの分析視点なのかによって切り口が大きく異なる。

「会計基準および年代」においては基準となる業界慣習や経費・節税手法・売り上げに対する考え方などなど、場所が違えば見方も変わる要素も多いため、知らず知らずのうちに間違った分析基準を身に着けてしまう可能性がある。

すべての学習に言えることだが、教材を選ぶ際は「自分が何のために学びたいのか」を明確化し、それに最適な教材を選ぶ必要がある。

また「分析」という分野においては「これが正解」という明確な答えは存在しないため、かならず複数の異なった著者が執筆した書籍をそれぞれ照らし合わせ、自分自身にとって最適な「仮説」を構築し、実践するようにしていきたい。(土居 亮規 AFP、バタフライファイナンシャルパートナーズ)

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