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『賢明なる投資家【財務諸表編】』(ベンジャミン・グレアム、パンローリング、1843円)

教養としてのファイナンス力をより高めるために

【第6回】までで、財務諸表の基本、不動産投資を用いた実例、といったコンテンツで学習を行った。ここまでである程度基本的な教養としてのファイナンス力について理解が進んだかと思うが、今後より一層知識を身に付け、理解を深めていってほしい。

そこで、教養としてのファイナンス力の最終章である今回【第7回】では、学習を進める上でおすすめできる良書を4冊厳選して紹介する。自分にとって必要、学習ツールとして活用したい、そう感じたならぜひ手に取って読んでみてほしい。

投資の神様バフェットの「恩師」による著書

『賢明なる投資家【財務諸表編】』(ベンジャミン・グレアム、パンローリング、1843円)

「投資の神様」とも呼ばれ、現在も世界的なバリュー投資家として活動しているウォーレン・バフェット氏の恩師にあたる経済学者兼投資家として活動していたベンジャミン・グレアム氏の著書だ。

書籍の内容としては基本的な財務諸表の読み方だけでなく、「投資家として」重視すべきポイントおよび数値などについても細かく言及されており、記載されている内容を資産運用の実務などに活用できる汎用性がある。

ただし注意点として、本書籍の初版は1937年で、かつアメリカでの出版となっているので本書内で上げられている「業界ごとの財務諸表の特徴」については若干の時代的劣後がみられるため、あくまで「投資における財務諸表の読み方を学ぶ」という方向で内容を活用することをお勧めする。

IFRS基準の書籍とあわせて学びたい