損益計算書,財務諸表,会計
(写真=PIXTA)

損益計算書とは

教養としてのファイナンス力【第1回】では、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の概要や基本を解説した。そして【第2回】では、そのなかでも「損益計算書」にスポットライトを当てて詳しく見ていく。

損益計算書には「利益」が5種類存在する。具体的には、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5種類だ。企業の財務分析をする上で最重要になるのが「利益」なので、確実に押さえてほしい。

「5つの利益」とは?

財務諸表を読む際、「どういった目的で企業を分析するのか」によって活用する利益数値も異なるため、一口に「利益を出しているから問題ない」と判断してしまうのは早計だ。

決算書においてはそれぞれの計算方法の関係上、先に述べた「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」という順番で利益が算出される。そのため、より深い分析を行うのであれば5種類の要素および活用方法をすべて理解しておく必要がある。

それぞれの「利益」算出方法と活用