IFRS
(写真=Thinkstock/Getty Images)

国際会計基準(IFRS)

第3回までは基礎的な会計知識について解説してきたが、今回は国際会計の話に拡大し、なおかつ実際の企業の実例も登場する。誰もが知る大企業の実例が出てくるため、より会計を具体的な実利のあるツールとして再認識できるかと思う。

第3回までで解説してきた知識と組み合わせ、会計を通して実際の企業を見てみてほしい。

既存の国内会計基準と大きく異なる考え方

IFRSの適用で、会計に対する国内企業の発想は大きく変化しようとしている。最大の違いは、日本企業の会計基準は規則主義だが、IFRSは原則主義であることだ。日本の会計の場合、規則に書かれていることは遵守されるが、それ以外は規則にないとみなして法の抜け穴をついてくる企業も多い。

しかしIFRSでは、概念や解釈指針といったものが重視されることになるため、企業は自社の実態に即した個別の会計指針をあらかじめ決定して処理することになる。一見、自由度が高まるように考えられるが、監査人やステークホルダーが納得するような会計処理が求められることになり、企業の責任や負担は大きい。

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