中国人に対し「中国では何歳から飲酒、喫煙ができますか?」と聞いても答えは返ってこない。逆に「なぜそんなことを聞くのですか?」と不思議な顔をされる。

中国人は何事についても守るべき規則や規範があるなどとは考えない。他人への関心も極めてうすい。そんな中国で、青少年の喫煙が増加し、さらに定年齢化も進んでいると新華社系の「参考消息網」が伝えた。世界の大勢とは真逆の内容である。一体内情はどうなっているのだろうか。

「医者先行」で禁煙

喫煙・たばこ,中国,健康被害
(写真=StepanPopov / Shutterstock.com)

2017年の第30回世界禁煙デーにおける行動テーマは、「無煙、健康、発展」である。そしてサブテーマは〝医者先行″であった。WTO中国代表所のカルヴァン・コー氏は、5月末の世界禁煙デー北京行動会議で次のように述べた。

「毎年、中国では100万人以上がタバコ関連の疾病で亡くなっている。早く有効な行動を起こさなければこの数字は2030年には、200万人に2050年には300万人に達するだろう」

中国の医者たちには行動力が欠如している。2009年、全国977の医院と3万9248名の医師が参加した全国調査でも、彼らは全く熱心でなかった。17%の被調査者からは回答が得られなかったと処理し、42%の被調査者の分も必須項目空欄のままで提出していた。金にならないことには見向きもしない中国人医師の面目躍如である。

また2016年12月、北京市朝陽区の19病院が中心となり、医者自身の喫煙調査を行った。それによると医師8219名の喫煙率は4.89%である。そのうちの40%は重度のニコチン依存症だった。また喫煙医師の53%は、禁煙する意思はないと答えている。

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