現在加入している医療保険は、今のあなたに最適な保障内容でしょうか。医療保険は、ライフステージ(年齢にともなって変化する生活段階のこと)が変化することによって、必要な保障額や保障内容も変化します。また、個人には変化がなくても、社会情勢の変化によって将来に備えるべき保障が変化します。

では、どのようなタイミングで医療保険を見直す必要があるのでしょうか。「医療保険には加入しているから大丈夫」と自信を持っている方でも、今一度考えてほしい医療保険の見直しのタイミングとポイントについてまとめました。

ライフステージの変化で見直す

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(写真=Chinnapong/Shutterstock.com)

結婚や出産など家族構成の変化や、昇進や転職などによる収入の変化、子どもの独立、退職など、年齢を重ねるにつれてライフステージが変化します。そのライフステージごとに必要な保障額、保障内容は異なるため、保険も見直す必要があります。

自分に万が一のことがあった場合でも家族が生活に困らないように備えることが必要です。また、年齢が進むにつれて生活習慣病やがん、心筋梗塞、脳卒中などの重大疾患にかかるリスクも高まります。そして、子どもが独立するくらいの年齢になると退職し夫婦二人の老後の生活となり、将来的にお互いの介護への備えも必要となります。このように、ライフステージが変わるたびに、その時点で必要な保障額、保障内容の見直しが必要です。

契約更新のタイミングで見直す

最近の医療保険は終身保障タイプのものが主流になっていますが、契約している医療保険が定期タイプの場合は、更新時が見直しのタイミングといえます。更新する際には、その時点の年齢による保険料での更新となりますので、通常保険料が高くなります。

また、終身タイプの医療保険では、いわゆる「更新」がないので、一度契約してしまえば自動的に保障が続くので楽ではありますが、現在の物価で十分と思われた保障内容も、10年後には不足することにもなりかねません。更新がない医療保険の場合であっても、定期的に保険の見直しは検討した方が賢明でしょう。

社会制度や医療技術の変化で見直す

個々のライフステージの変化や保険契約の更新だけではなく、社会制度の改正によっても個人で備えるべきものが変わる可能性があります。例えば、2015年に介護保険料の負担割合が2割に引き上げられました。このように、社会制度や法律が改正されて変更があった場合には、老後や介護のための資金計画を変更しなくてはなりません。

また、保険も金融商品の一つなので、その時の経済状況によって大きく影響を受けることがあります。経済状況が悪化した場合には、保険商品の予定利率が引き下げられ、保険料が上がるなどの変化が考えられます。このような場合にも、タイミングを見て保険を見直すといいでしょう。

医療技術の進歩により、平均在院日数が短くなってきています。例えば、厚生労働省の「平成26年患者調査の概況」によれば、1990年の平均入院日数は44.9日で、2014年の平均入院日数は31.9日と大幅に減少してきています。よって、最近では短期入院にも対応できる医療保険や、通院保障を充実させた保険が主流となっており、従来型からの見直しを検討するタイミングと言ってもいいでしょう。

医療保険の見直しで支払いの最適化を

ライフステージによって必要な保障額や内容は異なります。また、社会制度の改正や経済状況によって、個人で備えるべき保障内容を見直すことが大切です。

保険の商品も、そのような社会のニーズに合わせてどんどん進化しています。定期的に医療保険の見直しを検討し、保険料の最適化を図りましょう。(提供: 保険見直しonline

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