初心者でもOKだった! 棋士の指導も受けられる「将棋道場」
14歳のプロ棋士、藤井聡太四段の快進撃や、『3月のライオン』『聖の青春』など、棋士が主人公の映画が次々と公開され、近ごろ話題沸騰中の将棋界。小さな盤の上で繰り広げられる、とてつもない頭脳戦の奥深さや、個性豊かな棋士たちの存在などを知って、将棋に興味を持った人も多いのでは?
そこで今、ちょっと気になる将棋界の総本山、東京・千駄ヶ谷の「将棋会館」に行ってみました。
JR千駄ヶ谷駅から徒歩8分ほど。5階建の「将棋会館」には、プロ棋士が所属する日本将棋連盟の本部があり、公式戦の会場としても数々の名勝負が繰り広げられてきた、将棋ファンにとってはまさに〝聖地〟とも言える場。でもココ、一般の人が将棋に気軽に親しめる場でもあるんです。
それが2階の「将棋道場」。将棋ビギナーから上級者まで、誰でも入れて、入場料(曜日や時間、属性などによって異なりますが、数百円から1000円程度)さえ払えば、何局指してもOK。場内で相手を見つけて自由に対局できるのはもちろん、プロ棋士による指導対局や、ビギナー向けの将棋教室、レディースセミナー、棋力認定なども行なっています。
「小学生から大人まで、レベルも世代もさまざまな方がいらっしゃってます。初めて将棋を指してみたいという方も、もちろんウェルカム! 初心者の方が上級者と対局するときは、上級者がレベルの差に応じて持ち駒を減らす〝手合割〟というシステムがあるので、上級者、初心者の双方が楽しめます。ビギナーでも遠慮なく指しに来てください」(日本将棋連盟事業部/荻間崇暢さん)
実際に道場をのぞいて見ると、確かに意外なほど気軽な雰囲気。これなら、初心者が一人でふらりと来ても、楽しめそう。
「プロ棋士の大きな対局がある日は、ここで公開の大盤解説(対局中の駒の動きを大きな将棋盤に図示した実況解説)をすることもあります。振り飛車、居飛車といった戦法や、プロの技などがわかってくると、対局を見るのも楽しくなりますよ」(荻間さん)