資源は有限であり、それは「お金」に関しても同様だ。今回は、クレジットカードを用いて資金効率を高める方法について考えてみよう。

クレジットカードの種類 (個人用・法人用)

CreditCard
(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

クレジットカードは個人で利用するもの、というイメージがあるが、実は法人用のクレジットカードも存在する。法人用のクレジットカードは、企業がクレジットカード会社と契約して経営者や社員が利用するものだ。

法人用クレジットカードの主な目的は、事務作業の効率化等が挙げられる。法人用クレジットカードで会社の備品などを購入した場合、クレジットカード利用代金明細書で明細を把握でき、会社で一元管理が可能になる。

法人用クレジットカードを作成するには、個人用クレジットカードと同様に審査が必要であるが、個人用とは審査基準が異なる。個人の場合はクレジットヒストリーと呼ばれる「これまでのクレジットカードの利用履歴」等が重視される。法人用の場合は、クレジットカードを作成する会社の2期以上の決算書の提出が求められることが多い。他には、「業暦5年以上で黒字決算の企業」という審査基準を設けているクレジットカード会社もある。決算書の提出不要というクレジットカード会社もあるが、審査基準は、一般的に法人用クレジットカードの方が厳しい基準を求められる。

クレジットカードのメリットとは

クレジットカードは、その場では現金の支払いの必要がない。法人用クレジットカードをうまく利用すれば、出張や接待などのために従業員に小口現金を渡しておく必要がなくなる。そうなれば小口現金が不要になり、銀行に預け利息を受け取ったり、仕入れの支払代金にあてることで、法人全体の資金効率を高めることができる。

ほかにも法人用クレジットカードには次のようなメリットがある。
① 会社で使った経費などを法人用クレジットカードで支払いをすれば、仕事とプライベートの区別がしやすい
② 法人の口座から自動的に引き落とされるので、振り込みなどの事務処理が不要。結果的に、銀行の振込手数料も抑えることができる

クレジットカードのポイント制度を活用しよう

また、クレジットカードを用いた支払いによって、ポイントが貯まるのも大きな魅力だ。例えば、クレジットカード会社のポイント還元率が1%だとすると、100万円の支出をすると、1万円分のポイントを創出することができる。

クレジットカード会社の中には、貯まったポイントで航空会社のマイルやプリペイドカード等にポイントを移行できるところもある。たくさんの顧客を獲得するためサービスの拡充を図っているのだ。

顧客に提供するサービスはクレジットカード会社によって異なるため、重要視する点(例えば、ポイント還元率が高い、空港利用時のラウンジ利用等の特典など)によって、クレジットカード会社をよく吟味し、選択して頂きたい。

クレジットカード決済は、現金を持ち歩く必要がないので、使いすぎてしまうことが考えられる。よって、それを防ぐため、クレジットカードで決済する場合は明細をしっかりと把握し、資金計画をよく練って有効活用して頂きたいところだ。(提供: みんなの投資online

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