投資の中でも、不動産投資と個人年金保険は一般的な投資です。結論からいうと、この2つの投資の中では不動産投資は賢くお得な投資といえるでしょう。今回は個人年金保険と比較して、不動産投資がお得な理由を解説します。

老後資金確保のための個人年金保険加入

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(写真=Jirsak/Shutterstock.com)

老後資金を確保するために、個人年金保険に加入する人が増えています。個人年金保険とは、決まった年齢から年金を受け取ることができる貯蓄型の保険になります。国から受け取る年金以外に、保険会社で個人積み立てをする保険です。ただ、「年金代わり」にするだけでなく将来的な教育資金や住宅資金に利用することもあります。

▪ 年金の受け取り方
個人年金の受取額は決まった金額です。加入時に、いくらの保険金を支払うか決め、その金額によって受け取る金額が異なります。そして、年金の受け取り方には確定年金、終身年金、保証期間付き終身年金の三つの方法が知られています。確定年金とは、5年・10年などのように、一定期間受け取れる方法です。また、終身年金は一生涯保険金を受け取れます。そして、この2つが組み合わさったのが保証期間付き終身年金です。

▪ 個人年金の積み立て方
個人年金の積み立て方は、大きく分けて三つあり、円建て個人年金保険、変額個人年金保険、外貨建て個人年金保険があげられます。

まず、最も一般的な積み立て方は円建て個人年金保険です。円建て年金保険は、保険料を円で支払い、受け取るときも円で受け取ります。一方、変額個人年金保険は保険料を単に積み立てるのではなく、国内外の株や債券で運用されます。株や債券で運用するということは、将来的にもらえる年金額が変動します。

そして、外貨建て個人年金保険とは、外貨で運用されます。たとえば毎月1万ドルのドル建ての個人年金保険の場合、為替レートによって毎月支払う金額(円)が変わります。年金を受け取るときも、積み立てたドルを為替レートで円に換算してもらうので、受取金額は為替レートによって変動します。

また個人年金の特徴としては、支払い開始時に多額の資金が必要ないことや受取額、支払額が決まっていること、そしてインフレに弱いことがあげられます。

たとえば、「毎月1万円の積み立て」であれば、支払い開始時期に大きな資金が必要ではありません。また、将来的に受け取る金額や支払う金額が決まっています。変額個人保険の場合は受取額が変額し、外貨建て個人保険の場合も支払額、受取額は変動しますが大きな変動になるリスクは小さいです。

しかし、ほかの投資に比べると、その変額率は少ないといえるでしょう。一方、受け取れる額がある程度決まっているということは、逆にいうとインフレに弱いです。なぜならインフレは、お金の価値が下がり物価が上がっている状態なので、受け取る時期にインフレであれば受け取るお金の価値が下がっているということだからです。

不動産投資と個人年金保険の比較

つぎに、不動産投資と個人年金保険の比較をします。不動産投資は、個人年金保険ほど複雑ではなく、マンションなどの不動産を保有してその賃料収入をもらう投資です。

▪ 収益について
まず収益について、個人年金保険は資金を積み立てて、所定の時期にならないと受け取ることができません。途中で解約すると、時期によっては元本割れします。一方、不動産投資は、不動産を保有している限り家賃収入を継続的に受け取れます。

▪ 期間満了後について
個人年金保険は支払い期間が終了して積み立てた金額を受け取れば終わりです。一方、不動産投資はその不動産の需要がある限りは、ある程度安定的に継続的に不動産収益を得ることができます。

この2つの観点から見ても、不動産投資の方が個人年金より有利です。不動産投資は初期費用の投下などはありますが、それもアパートローンを組むなどでリスクヘッジできます。

不動産投資は安定的で継続的な投資

不動産投資は、安定して継続的な収益を得られる投資方法です。ほかの投資より利回りも比較的高く、個人年金のように一時的に資金を受け取るワケではありません。上述したような仕組みや特徴を知っている人は、賢くお得に投資することができます。(提供: 不動産投資セミナー

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