自国の政府・企業・メディア・NGOへの人々の信頼度を測った調査から、日本は世界平均よりも信頼している回答者が少ないことが分かった。
調査の対象となった28カ国・地域のうち75%が政府を信用しておらず、約半分が企業に不信感を持っているなど、調査が始まった2001年以来、最も低い水準となった。特にNGOに対する信頼度低下が著しく、知識層と一般層からの信用格差もますます広がっている。
日本、中国などでNGOへの信頼が半数以下に
この調査は国際PR企業エデルマンが2016年10月〜11月にかけて、世界の3.3万人超を対象に実施したもの。
信頼度に最も低下が見られたのはメディアで、前年から5ポイント減の43%。政府は41%(1ポイント減)と半数を下回っている。
ビジネスは52%(1ポイント減)、NGOは53%(2ポイント減)とかろうじて過半数を維持しているが、CEOに対する信頼度は37%まで落ち込んでいる。日本や中国、米国、英国、ドイツでは、初めてNGOへの信頼が半数を切った。
世界経済フォーラムは、3分の2以上の回答者が「経済や政治のシステムは、裕福で権力のある人々に有利に、一般人には不利に働くよう歪められている」と確信している点を強調している。