優雅なイメージの強い英国王室に仕える身でも、所得にはかなりの差があるようだ。例えば執事見習いと女王陛下の財産を管理する会計士では、所得に1桁の差が開く。

8位以下の役職は、英国の16年度の平均所得(2.7万ポンド/約380万円、Income Tax Calculatorより)を下回る。ただし馬丁や皿洗いなどは、ウィンザー城やバッキンガム宮殿内に無料で住めるという、一般人には経験出来ない特典もある。

所得はビジネスインサイダーが、実際の求人広告など様々な情報源からまとめたものだ。ほかにも多数の職務があるが、ここでは最近募集などがあったものに限られている。

英国王室勤務年棒ランキング

英国王室,所得,転職
(写真=Thinkstock/Getty Images)

14位 執事見習い 1.5万ポンド(約211万円)
13位 住み込み皿洗い 1.7万ポンド(約239万円)
12位 庭師見習い 1.8万ポンド(約253万円)
11位 馬丁 2万ポンド(約281万円)

10位 システム管理者 2〜2.2万ポンド(約281〜310万円)
9位 カーテンなどの装飾備品職人 2.2万ポンド(約310万円)
8位 秘書見習い 2.4万ポンド(約338万円)
7位 デジタル通信オフィサー 3万ポンド(約422万円)
6位 事業開発・コミュニケーション・マネージャー 3〜3.2万ポンド(約422〜450万円)
5位 SNSスペシャリスト 5万ポンド(約704万円)
4位 宮内長官事務所の経理担当管理者 11.6万ポンド(約1633万円)
3位 王室家長 12.2万ポンド(約1717万円)
2位 女王陛下専属秘書 14.6万ポンド(約2055万円)
1位 女王陛下専属手元金会計吏 18万ポンド(約2533万円)

王室にもデジタル化の風潮が、SNSも重要な公務の一つ?

上位を王室の財政管理を含む非常に重要な職務が占めている点は疑問を感じないが、SNSスペシャリストやデジタル通信オフィサーなど、IT関連の職務がトップ10入りしている事実が時代の流れを感じさせる。

中でもSNSスペシャリストは2016年、新たに設けられた役職で、女王陛下のFacebookやTwitterを運営するネット版王室専属広報部員といったところだ(テレグラフ紙より )。

個人的に腑に落ちないのは、システム管理者の所得が装飾備品職人よりも低い点だろうか。しかし世界有数の不動産オーナーである女王陛下の所有物件を、常にハイグレードに保つ重要な任務と考えれば、納得がいくのかも知れない。

現時点でも複数の求人がでており、例えばロイヤル・ミューズ(厩舎)の馬丁が年棒2万ポンド(約281万円)。年間33日と平均よりも寛大な有給休暇と、王室が15%負担してくれる年金制度付きだ。情報アシュアランス・オフィサーは3.3万ポンド(約464万円)。年金負担条件は同じだが、有給休暇についての記載はない。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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