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FXプライム高野の市況解説

各国の政治的な混乱で円売りが強まりにくい展開か

昨日の海外時間には、東京時間に米長期金利が上昇してドル買いが強まった流れが反転して、米長期金利が低下、ドル売りが強まる中、ドル円は東京時間午後の高値から約1円下落しました。

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(写真=PIXTA)

欧州時間、特段の材料はありませんでしが、米長期金利が低下を始めたことから東京時間に買われたドルが売られ、ドル円は112.60円付近まで下落し、ユーロドルは1.1780台まで上昇しました。

NY時間にはいって米長期金利がもう一段低下したことからドル円は112.40円台まで下落し、ユーロドルは1.1800台を回復しました。NY時間午後からも米長期金利の低下は続き、今度は円買いが優勢となって、ドル円は東京時間朝方に112.20円台まで、ユーロ円は132.20円台まで下落しました。この間ユーロドルは1.1780台を中心とした狭いレンジ取引となりました。

東京時間にはいってからは、新規の材料はありませんでしたが、今日が週末、月末、四半期末、半期末にあたることから、仲値にかけて円売りが強まりました。

今日の海外時間には独・9月雇用統計、英・第2四半期経常収支/第2四半期GDP、米・8月個人所得/個人支出、米・8月PCEコア・デフレータ、米・9月シカゴ購買部協会景気指数、米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)の発表のほか、ドラギ・ECB総裁とカーニー・BOE総裁の会談、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の講演が予定されています。

1日日曜日には、スペインのカタルーニャ自治州で、スペインからの独立の是非を問う住民投票が予定されています。スペイン中央政府は実施を阻止しようとしていますが、自治政府は強硬する構えで混乱が予想されます。

FF金利先物による年内のFOMC追加利上げ織り込み度合いは約73%と低下しています。

昨日書きましたが、トランプ米大統領の税制改革に対する期待感もあって上昇した米長期金利とドル円ですが、一旦は材料出尽くしとなって反落しました。今日の東京時間朝方には、期末の特殊要因もあって円売りが強まりましたが、米長期金利が上昇していないことから112円台半ばから買い上げることは難しそうです。

上でご紹介しましたが、日曜日にスペインのカタルーニャ自治州で独立の是非を問う住民投票が、中央政府の反対の中決行される見通しです。3年目にカタルーニャでは法的拘束力のない住民投票が行われました。その際は投票率は30%程度と低かったものの、約8割が独立を支持しました。今回の住民投票では、自治政府は投票率の如何に関わらず、過半数が独立を支持した場合には48時間以内に独立を宣言する、としています。

カタルーニャ州は、バルセロナを中心としてスペイン全体のGDPの約20%を生み出している州ということもあって、中央政府は州政府の高官を逮捕したり警察が投票所を占拠するなど実力で投票を阻止しようとしています。こうした行動に自治政府と独立賛成の住民側は強く抵抗する構えで、日曜日には大きな混乱が予想されます。どのような結果になるにせよ、ユーロにとって良い材料にはなりにくいことから、もし混乱が大きくなれば週明けのアジア時間にもユーロ売り円買いが強まると考えられます。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。

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