手持ち資金から考える投資法

例えば投資に使うお金の種類を考えます。簡単に手持ちのお金を次の3つに分けて見ましょう。

1. 短期資金
2. 中期資金
3. 長期資金

短期資金は生活費や急な出費に備えるお金で流動性が高いもの。中期資金は、5年以内に使う予定の資金で安全性重視。長期資金は、5年以上先か当面使う予定のない資金で収益性を重視します。このように分類すると、長期資金が、投資商品に回せるお金ということになります。

そこで、長期資金をもとに、いつまでにいくら欲しいかの目標を立ててみましょう。例えば、「10年後の住宅購入のために頭金として700万円欲しい」としましょう。取りあえず、今は200万円ほど貯まっています。毎月の積立投資を考えると、資金200万円で、毎月3万円を積み立てると3.3%の利回りで達成できます。これが5年間でやろうとすると、16.2%の利回りが必要となり、こちらは実現性が低いということが一目瞭然です。実行できるように時間を味方につける重要性がわかります。

ポートフォリオを忘れずに

資産運用の考え方では、ポートフォリオを忘れてはなりません。資産を集中的にひとつのものに投下するのではなく、リスクを考え分散させるというものです。標準的なものとして、国内債券25%、国内株式25%、外国債券25%、外国株式25%という考え方があります。

預金は、流動性が高く便利ですが、インフレリスクに弱く、低金利下ではメリットがあまりありません。株式は、短期売買より長期保有に向いていますが、やはり個々の銘柄研究など知識が必要です。投資信託は種類が多いため、スタートしたばかりの人は専門家の助言も必要です。債券についても、比較的安全性が高いというものの、デフォルトのリスクなどの理解が必要です。

FXは、ハイリスクが常につきまとい、素人が手を出すと危ない側面もあります。これらを総合的に勘案し、「お金に働いてもらう」ための運用を心がけたいものです。(提供: Incomepress

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