■長期での資産形成 投資信託は「毎月分配型」と「再投資型」どちらが良いのか?

©朝日放送
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橋詰: 「投資信託についてですが、毎月分配型のものを持っていますが、分配金を受け取らず再投資に回して、口数を増やしています。分配金を毎月受け取るのと、再投資に回して口数を増やしていくのとでは、20年くらいの長期投資では、どちらのほうが利益になりやすいのでしょうか?毎月定額を積み立てていっています」。

篠原: すごい。

橋詰: 堅実にやってらっしゃいますね。43歳の女性ですよ。

篠原: マネー番組みたいになってきましたね。

橋詰: いや、マネー番組ですよ、これは。

篠原: (笑)すごい濃い質問ですよ。

橋詰: これ、私にしてみると、すごくハイレベルなお悩みで、私は投資信託とかもやったことがないので、正直気後れしてしまうくらいなんですけども。まずは、篠原さん、初歩の初歩からおうかがいしてもいいですか?

篠原: どうぞ。

橋詰: この投資信託っていうのは、なんなんでしょうか?

篠原: 投資信託、ひと言で言うと、実際たくさんの方から、お金を集めるんですね。で、透明な袋と思ってもらったほうがいいかもわかんないですね。

橋詰: 袋!

篠原: 透明な袋のなかに、たとえばトヨタの株とか、ガス関連の株とか、電気関連の株とか、債券とか、外国の株とか、たくさん袋のなかに入っているというイメージをしていただいて、それをみんながお金を集めたもので、その袋を購入するというイメージなんですけども。

橋詰: 株もあれば債券もある。いろいろ混じっているということですね。

篠原: そうです。数多い銘柄が入っているという袋、幕の内弁当みたいなもんですかね、簡単に言ったら。

橋詰: はあ、いろいろちょこちょこつまめる。

篠原: つまめる。

橋詰: で、自分で考えなくていいっていうことですよね。最初から袋に入ってますから、自分で選ぶわけじゃない。これとこれとこれ買おうかな?っていうわけではなく、最初からパックとして売られている。

篠原: 売られている。缶詰の詰め合わせみたいなもんですね。

橋詰: ああ。だから旅行で言うと、パックツアーみたいなもの。

篠原: ああ、わかりやすい。そうですね。パックツアーです。

橋詰: で、いいですか?

篠原: ホテルも決まってるし、飛行機の時間も決まってるし、向こうで行くご飯も決まってるし、イベントも決まってるし、みたいなことを自分で全部せずに、初めから決まってるっていうものを、購入するというようなイメージをしていただいたらいいかなと思いますね。

橋詰: だから自分で商品を選んで決めるよりは、若干の人件費が上乗せされるとか、手数料であったりとか、っていう。

篠原: はい。鋭いですね。

橋詰: 当たってました?

篠原: 当たってます、当たってます。

橋詰: そりゃそうですよね。パックにしてくれてはるんですからね。その分人件費もかかってきますもんね。

篠原: メリットも2つあって、ひとつは実際にファンドマネージャー、要はプロですよね、プロに缶詰を選んでもらったりとか。たとえば、旅行でいきましょうか?

橋詰: はい。

篠原: 旅行で言うと、安いホテルとか、おいしいお店とかいうのを選定してくれるということなので、自分で考えなくてもいいということですよね。

橋詰: だから初心者とか。

篠原: 初心者の方であったりとか。

橋詰: 忙しくてそういう商品を選ぶ時間がないとか、そういう人がいいってことなんでしょうかね。

篠原: いいってことですよね。もうひとつは、たとえばトヨタの株を買うにしても、今であれば1株7000円、それが100株からしか買えないので、70万円かかるんですよ。(編集部注:2017年11月10日終値は7108円)

橋詰: あー、それはちょっと勇気いりますね。

篠原: そうですよね。それを70人いたら、ひとり1万円でいいじゃないですか。なので、全員でお金を出しあうので、小額からそのパックを買えるというメリットがひとつありますね。

橋詰: だいたいいくらくらいからですか?

篠原: だいたい1万円で買えますし、1000円からでも買えるやつありますからね。

橋詰: そうなんですか。本当に小額からオーケーなんですね。

篠原: なんだったら100円から買えるやつ出ましたからね。

橋詰: へえー、お小遣いでぽんと、子どもでも買えてしまうような。

篠原: そうです、そうです。それがなかにすべてが入っているという部分なので、そういう意味では小額からスタートできると。で、デメリットは先ほど橋詰さんがおっしゃったように、やっぱりコストがかかるんですよ。

橋詰: どうしてもかかってきますね。

篠原: なのでその旅行が良かろうが悪かろうが、添乗員さんであったりとかね、パックを考えた人にはお給料を払わないかんのですよ、投資家がね。

橋詰: そうですね。

篠原: なので運用にはかかわらず、コストって、これ信託報酬っていうんですけど、これ非常に大事な言葉やと思いますね。信託報酬。

橋詰: よく聞きますけど。

篠原: はい。これがいわゆる手数料と思っといてください。コスト。

橋詰: イコール手数料ですね。

篠原: 買うときの販売手数料と、保有してるときの信託報酬と、売却したときにも、またコストがかかりますので。

橋詰: そこでもまたかかってくる。

篠原: っていう部分がひとつデメリットになるんですね。

橋詰: このカズピーノさんのお悩み、毎月分配型のものを持ってらっしゃると。

篠原: さあ、ここですよ。

橋詰: この毎月分配型とは、なんぞや?という。

篠原: いわゆるみんなお金を預かっているので、運用、これ、ひとつの事業ですよね。事業なので、決算をするんですね。

橋詰: そうですね。

篠原: それを毎月決算をして、運用がよかったら、それにお金を出してくれる方たちに分配金を還元しますよっていうのが分配金なんですね。ここでミソなのが、昔はよかったんですよ。運用がやっぱりよかったりとか、金利が上がってたりとかしてたので、昔はよかったんですけど、今はやっぱりマイナス金利の影響とかね。

橋詰: そうですね。昔とは違ってきてますか?

篠原: 違ってきてるんですよ。なので、この分配金にも、実は2種類ありまして、ちょっとこれ難しいんですけど、普通分配金というのと払戻金という2つの分配金があるんですよ。

橋詰: うーん、どう違うんですか?

篠原: 言葉で言えば、普通分配金というのは、さっきの収益が上がったから良かったねということで、みんなに分配する、運用益が良かったときですよね。これはうれしいですよね。払戻金というのは、自分が出したお金を、毎月拠出しているお金のなかから、自分が出したお金から返ってくることを払戻金って言うんですね。

橋詰: そんなん!それはもともと自分のお金でしょ?

篠原: もともと自分のお金です。

橋詰: それを分配金ですってもらうわけですか?

篠原: もらうわけです。

橋詰: そんなん、だめでしょう。

篠原: そうなんです。

橋詰: 許しませんよ。

篠原: 許しませんか(笑)。

橋詰: だから普通分配金として受け取ることもあるし、払戻金として受け取ることもある。でも、毎月もらえる。

篠原: そうですね。

橋詰: でも、この違いを知らなかったら、本当にお小遣い感覚でうれしい、っていうふうになりますよね。

篠原: そうそう。それをわかってたらいいんですけど、それわからんと、いやうれしい、もらえてるっていうと、自分が出しているお金が自分に返ってきているだけなので。これがゴール行ったときに、売却したときに、純資産が減っていると。それは先にもらっているからやということになりかねないんですね。

橋詰: でもこの分配金って人気があるそうですね。

篠原: 人気あるんですよ。

橋詰: 毎月分配型のものってね。

篠原: そうなんですよ。やっぱりお給料と別に、今お給料上がらないでしょう?と、毎月お小遣い以外にこの分配金あったらどうですか?って。たとえばこういうトークで、なんかいいなあと思うじゃないですか。けどふた開けてみたら、自分が出したものが自分に返ってきている状況のファンドが多いのでね、投資信託ってファンドって言うんですけれども。すべてがそうじゃないんですけれども、やっぱり多いんですよ。

橋詰: なんかすごいな。

篠原: いわゆる自分が投稿して、自分がいいね、押してるようなもんですよね。

橋詰: 寂しい。ぐるんぐるん、自分のとこ回っているみたいな。むなしい話ですよね。

篠原: むなしいですよ。

橋詰: ちゃんと知らないと、得しませんよね。

篠原: 得しませんよ。

橋詰: この分配金の話、もっと知りたいんですけど、

篠原: もっと知りたいですか?まだまだたくさんありますよ。

橋詰: そうですか。でも篠原さん、よくよく考えると、まだオープニングなんですよ。

篠原: オープニングですね、これ。

橋詰: もう、さんざんしゃべってますけど、今日もね、番組いろんなネタ用意させていただいてたんですけれども、どうしましょう?これこのまま分配金の話、もうちょっとおうかがいしてもいいですか?

篠原: いやいや、そりゃリスナーさんもものすごい聞きたいですから。

橋詰: そうですよね。じゃあ、このあとも続けましょう。カズピーノさんのお悩みに。

篠原: このまま終わったら、今日1日なんか。

橋詰: モヤモヤするし。

篠原: モヤモヤしますから。

橋詰: 分配金の話、ケリつけましょうか。

篠原: ぜひ。

橋詰: では、この話でまいりましょう。



ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。この番組では、新時代を生きるための経済、金融メディア、ZUU onlineのサポートのもと、最新の経済や金融に関するニュース、資産形成、ライフスタイルに役だつ身近な情報まで、もとお笑い芸人の篠原さんとわかりやすくおもしろくお伝えしていきます。このあと6時半までよろしくお付き合いください。


橋詰: それではここで、りそな銀行から、笑って役だつマネー情報のお知らせです。
今りそな銀行では、個人型確定拠出年金iDeCoをお得にスタートできます。篠原さん、最近iDeCoってよく聞くんですけど、なんなんでしょうか?

篠原: はい、お教えしましょう。毎月の掛け金を自分自身で運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に受け取る老後資産を形成するための制度なんですね。毎月いくら積み立てるとか、どのように運用するとか、どのように受け取るかは、すべて自分自身で決められます。そして掛け金は全額所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されるんですね。また、運用収益はすべて非課税。通常の金融投資商品で、収益に20パーセントの税金がかかる場合より、お得です。あと出口の部分ですね。さらに60歳以降の受け取り時の税制も優遇。ゼロ、または大幅に軽減されます。まさに、税金分は得をすると言える制度です。

橋詰: なるほど。そんなお得なiDeCoを、今、りそな銀行で始めると、さらにお得になるんですよね。

篠原: そうなんです。りそな銀行では、来年12月28日までにiDeCoを始めていただくと、通常年間3792円かかる運営管理機関手数料が、誰でも加入してから2年間無料なんですね。なんといっても全国におよそ600店を展開する支店の窓口へ直接相談できるほか、あ、これは大きいですね。iDeCo専門オペレーターが対応するコールセンターは、土日もしっかり営業してるんです。

橋詰: それは安心ですね。

篠原: お選びいただける運用商品も30本以上と豊富に取り揃え、信託報酬、つまり運用時にかかる手数料も極力低い商品を厳選しました。まさに年金のりそなだからできる、お得で充実したスタート環境が整っているんですね。

橋詰: よくわかりました。そしてさらに詳しく知りたい方は。

篠原: お近くのりそな銀行へおこしいただくか、「りそな iDeCo」で検索。ぜひ一度足を運んでみてください。

▶「笑って役だつマネークリニック」の過去記事は こちら