ビジネスカードやコーポレートカードと呼ばれている法人カード。プライベートな利用と切り離すことで、経費が明確になるなどのメリットがありますが、返済方法にはどのようなものがあるのかをきちんと確認しているでしょうか。今回は、見落としがちな法人カードの返済方法について紹介します。

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(写真=Teerasak Ladnongkhun/Shutterstock.com)

法人カードの返済方法比較

法人カードの返済方法には、以下のようなものがあります。
・ 一括払い
・ 分割払い
・ 据え置き一括払い
・ 半年賦併用払い
・ リボルビング払い
・ ボーナス一括払い

また、法人カードは個人事業主がつくれるものと法人がつくれるものの2種類に分かれています。

個人事業主がつくった法人カードは一般的な返済方法が適用されるため、リボ払いやボーナス一括払いが用意されています。しかし法人がつくった法人カードは一括払いが基本となるため、分割払いやリボ払いが使えないことがあります。

しかし、カード会社によっては「リボ払い専用の法人カード」を発行していることもあるため、一概にすべての法人カードが一括払いであると言い切ることはできません。「一括払いしかできない法人カードだと資金がショートしてしまうかもしれない……」と不安を感じる人は、リボ払いができる法人カードを選んでみてはいかがでしょうか。

法人カードを柔軟に活用するために、どのような返済方法があるのかをあらかじめチェックしておくようにしましょう。

締め日と支払日を把握しておこう

法人カードの締め日と支払日についても把握しておきましょう。

そもそも法人カードの締め日と支払日には、以下のような役割があります。
・ 法人カードの締め日:利用した金額を確定させる日
・ 法人カードの支払日:締め日で確定した利用金額が実際に口座から引き落とされる日

そのため、月末が締め日になっている法人カードを選べば、月初から月末までの1ヵ月の経費を正確に把握することが可能となります。支払日が取引先から売り上げが入金される日より後に設定されている法人カードを選びましょう。

支払日が売上入金日より前に設定されていると、残高不足になってしまう可能性があるため、利用金額を引き落とすことができなくなってしまいます。

引き落とし口座が残高不足になってしまったら

引き落とし口座が残高不足になってしまった場合、法人カードの利用条件が悪くなったり、利用停止になることが考えられます。

支払日に指定口座から利用金額を引き落とせないことを「返済遅延」と呼びます。すぐに振り込みで支払うなどの手続きをとれば法人カードがただちに利用停止になるということにはなりません。しかし、返済が長期に渡って遅れた場合、「延滞」情報が信用情報機関のCICやJICCなどに報告される可能性があります。

信用情報に「返済遅延」の記録が残ってしまうと、以下のような影響がでてきます。
・ 法人カード利用停止
・ 新しいクレジットカードの審査が通らない
・ 銀行融資を受けることができない
・ 資金調達に大きな影響を与える

法人カードの支払遅延をきっかけに資金繰りが上手く回らなくなり、事業そのものが破綻する恐れが出てきます。そうならないようにするためにも、引き落とし予定の利用金額が口座残高に入っているかどうか、しっかりとチェックしておくようにしましょう。

各社比較して、最適なカードを選ぼう

法人カードを活用すれば、プライベートとビジネスの経費を分けることができるだけでなく、クラウド会計サービスと連携させることによって仕訳データを入力する手間を大幅に減らすことができるようになります。他にも、以下のようなさまざまなメリットがあります。

・ 福利厚生代行サービス
・ 海外旅行保険の利用付帯サービス
・ 法人用ETCカード発行
・ プラスEXサービス利用

自分にとってベストな法人カードを選ぶためには、メリットだけに目を向けるのではなく、今回紹介した2つのチェックポイント(返済方法と締め日・支払日)も比較内容に加えてみましょう。そうすれば、ベストな法人カードを選べるでしょう。(提供:ビジネスサポーターズオンライン)