2017年8月のgooランキング「方言が最強に可愛い!都道府県ランキング」でダントツの1位となった福岡県(653票)。2位は京都府(471票)、3位には大阪府(181票)と続きました。福岡県でポピュラーな方言といえば博多弁ですが、男性がキュンとする秘密はどこにあるのでしょうか。

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(写真=PIXTA)

博多弁ってどんな方言?

博多弁は福岡市内の博多エリアを中心に使われており、特徴的な語尾で知られています。物を元の場所に戻す、片付けることは「なおす」と言い、どこかに行くことを「来る」とも言います。しかし、関東から移住してきた人が戸惑うような、意味の異なる言葉は現在、そう多くはないといえるでしょう。

代表的な博多弁の語尾の例を見てみましょう。

・ 標準語「~の?」「~の」→博多弁「~と?」「~と」
例:「何をしているの?」→「何(なん)しよーと?」「何しょっと?」

・ 標準語「~だよ」→博多弁「~たい」「~ばい」
例:「ラーメンを食べに行くところだよ」→「ラーメン食べに行くったい」「ラーメンば食べに行くんばい」

・ 標準語「~だから」→博多弁「~けん」
例:「おなかがすいたから」→「おなかすいたけん」

・ 標準語「~だよね」→博多弁「~ちゃん」
例:「新しいお店ができたんだよね」→「新しいお店ができたっちゃん/できちゃったんね」

・ 標準語「~してあげる」→博多弁「~しちゃあ」
例:「おごってあげるよ」→「おごってあげちゃあよ」

・ 標準語「~わ」→博多弁「~か」
例:「おいしいわね」→「おいしかね」「うまかね」

他に、「とても」を意味する「バリ」、博多弁を使ったジョークとして有名な「とっとーと(取ってあるの?/取ってあるんだよ)」も、福岡ではよく用いられています。

方言萌え男子を狙い撃ち!博多弁の告白

さまざまな方言の中でも常に上位の人気を保っているのが博多弁です。男性からだけではなく、女性からも「かわいい」という声が多く、男女問わず好かれる方言として高い人気があることが分かります。

その理由は、やはり博多弁の特徴である語尾のかわいらしさ。「今日会える?」より、「今日会えると?」という言葉は素朴でおっとりとした印象を与えるようです。九州一の都会でありながら、あくまで地方であることも思い出させるギャップがまた魅力なのかもしれません。

博多弁の告白の言葉としてよく挙げられるのは「好いとーよ」ですが、残念ながら時代の移り変わりとともに時代も変化し、最近では「好いとー」自体があまり使われていないようです。今でも広く使われる博多弁の告白としては、「好きなんやけど」「好きって言いよろーもん(言っているでしょう)」「好きやけん、付き合ってほしいっちゃけど……」などがあります。

小悪魔っぽく告白したい女性は、反対に「私のこと、好きと?」「私のこと、嫌いなん?」「付き合わん?」と男性に聞くのも、相手をドキドキさせそうです。男性のハートをわしづかみにするポイントは、ゆっくりと話し、語尾を少し甘い声で高くすること。特に女性が使う「~と?」の破壊力は抜群のようです。

博多弁は減少中?

「好いとーよ」のように、だんだんと使われる機会が減ってきている言葉や、博多エリアではあまり使われない方言は他にもあります。福岡県出身のテレビタレントが使う「せからしか(うるさい、うっとうしい)」も一定の年齢以上の博多っ子は使用するものの、若い人は使ったことがないという人の方が多くなっているようです。

いくつもの大学や大企業がある福岡は、全国から多くの人が集まる地域です。他県の文化や方言と交じり合うことで、博多弁も少しずつ形を変えてきています。

2017年10月には一部の銀行ATMで方言案内がスタートしたほど、福岡は自らの方言に愛着を持っています。屋台やもつ鍋といったグルメに博多美人などが有名ですが、長く暮らしている人だからこそ使いこなせる方言が、福岡の一番の魅力なのかもしれません。(提供:JIMOTOZINE)