2月末も株主優待の権利確定日を迎える企業がある。株主優待では、その企業の製品や金券など企業によって様々な優待が用意されている。その中から、投資額が100万円以上の場合の株主優待の企業を紹介する。

株主優待とは

株主優待とは、企業側が株主に対して株を保有している方に対し、配当金とは別に物やサービスを送るもの。株を持っているだけでもらえるもので、企業によっては高額な商品やサービスをもらうこともできるお得感が人気だ。株主優待で贈られるものは、自社製品や自社店舗で使える優待券の他、クオカード、ギフトカードなどの金券、カタログギフト、お米などがある。海外ではあまり一般的ではなく、日本独自の制度だ。

株主優待の権利確定日とは

株主優待は、株を購入したらすぐに受け取れるとは限らない。株主優待を受けるには、権利確定日というものがポイントになる。企業側から株主優待を受けるには、定められた日時に株主として株主名簿に記載される必要がある。その決められた日時が権利確定日だ。権利確定日は企業によって違い、月末や年度末などあらかじめ決められている。

株主優待を受けるには権利確定日の3営業日前までに株を購入すること

株主優待を受けるには、権利確定日の3営業日前までにその会社の株を購入し、株主名簿に名前が記載されることが必要だ。権利確定日に株を購入しても、株主優待には間に合わないので注意してほしい。権利確定日の3営業日前のことを、権利付き最終日という。例えば、2018年2月28日に権利確定日を迎える企業の権利付き最終日は2018年2月23日だ。権利付き最終日には、株主優待を狙う人が一斉に株を購入するため、優待銘柄の株価は上昇しやすい。なるべく早めに購入しておくほうがいいだろう。

株を購入するには、取引の最低単元が決められている、しかし、最低単元と株主優待を受けるための必要保有株数は違うので注意が必要だ。最低単元が100株であっても、株主優待を受ける必要保有数が500株であるなど、それぞれの企業によって異なるため、あらかじめ必ずチェックしておこう(※株価は2018年1月25日時点)。

日本酒や食品など ヨシムラ・フード・ホールディングス

食品の製造・販売を行う中小企業を傘下に持つ持ち株会社ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> 。優良な商品や技術力を持ちながら事業継続が難しくなった中小の食品会社を子会社化し、事業を展開している。傘下には、白石興産、ジョイ・ダイニング・プロダクツ、桜顔酒造など12社がある。こちらの株主優待は、自社グループ製品。100株以上で1,200円相当、500株以上で3,000円相当のグループ製品が贈られる。日本酒や乾麺などの食品はある程度日持ちするので、もらってうれしいものが多い。

【株価】1万390 円
【最低投資額】103万9000円(100株)

株主優待,100万円,ニトリ,しまむら
(画像=PIXTA ※写真はイメージです。)

仁多米など 協立情報通信

協立情報通信 <3670> は、情報インフラの設計・構築・運用支援やコンサルまで、中小企業の情報サポートを行う企業。ドコモショップの運営も行っている。こちらの株主優待でもらえるのは、島根県仁多郡産コシヒカリ「仁多米」だ。500株以上保有で2キログラム、1,000株以上で5キログラムの仁多米が贈られる。仁多米は、島根県仁多郡奥出雲町で収穫される産地ブランド。標高300〜500mにある仁多郡は、稲の登熟期の気候が米の生育に適しており、良質な米を収穫できるのが特徴。日本穀物検定協会の米食味ランキングで、西日本唯一の特Aを獲得している。

【株価】2109 円
【最低投資額】105万4500円(500株)

本拠地・和歌山県の特産品 オークワ

和歌山県を中心に、南近畿と東海地方で大型食品スーパーを展開しているオークワ <8217> 。東海地方での新規出店で業績拡大を狙う企業だ。そんなオークワの株主優待は、本拠地である和歌山県の特産品。1,000株以上で3,000円相当、2,000株以上で5,000円相当の紀州特産品が贈られる。2017年5月の贈呈品は、紀州南高梅のバラエティセット。高級品として知られる南高梅のセットはぜひ一度味わってみたいもの。

【株価】1146円
【最低投資額】114万6000円(1000株)

自社買い物券 しまむら

婦人・紳士向け衣料品のチェーン店である「ファッションセンターしまむら」を全国に展開しているしまむら <8227> 。株主優待の内容は100株以上で2,000円分、1,000株以上で4,000円分、3,000株以上で6,000円分、5,000株以上で10,000円分の自社買い物券がもらえる。「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「バースデイ」「シャンブル」「ディバロ」の各店舗で利用可能。しまむら系列の店舗でしか使えない自社買い物券だが、大人から子供までさまざま衣料品が揃っているため、比較的利用しやすいのが魅力だ。

【株価】1万2380円
【最低投資額】123万8000円(100株)

幻の米・ミネアサヒ 岡谷鋼機

鉄鋼・機械の老舗商社である岡谷鋼機 <7485> 。普通鋼・特殊鋼、工作機械、半導体、食品まで幅広く手掛けている。海外展開も積極的に進めている注目企業だ。こちらの株主優待は、幻の米として知られるミネアサヒ。ミネアサヒは寒暖差の激しい、標高300〜500メートルの中山間地域の栽培に適している品種で、味は良いが生産量が少ない。高級米として生産地近くの旅館や料亭に提供され、あまり市場には出回らない幻の米だ。そんなミネアサヒを100株以上で5キログラムもらうことができる。

【株価】1万2800円
【最低投資額】128万円(100株)

愛知県内に在住なら アオキスーパー

愛知県を地盤に生鮮食料品に強みを発揮するスーパーチェーンであるアオキスーパー <9977> 。株主優待では、1,000株以上で5,000円分(500円券×10)の株主優待券がもらえる。アオキスーパー全店舗で、2,000円ごとに1枚利用可能だ。

アオキスーパーが近くにある方なら、食料品や日用品などの購入に利用しやすく便利だ。ただし、店舗は2018年1月時点で愛知県内に限られており、他県在住では利用しにくいのが難点となる。

【株価】1337円
【最低投資額】133万7000円(1000株)

映画チケット購入に使えるポイントか演劇優待 松竹

映画、演劇を主軸に不動産事業などを手掛ける松竹 <9601> 。株主優待は松竹が運営する映画館でのチケット購入に使えるポイントと、演劇優待の2種類がある。100株以上で80ポイント、200株以上で160ポイント、300株以上で200ポイント、500株以上で280ポイント、800株以上で400ポイント、1,000株以上で480ポイントが付与される。映画1名分が10ポイント(3D映画は15ポイント)必要なため、100株なら映画8回分が無料となる。演劇優待は300株以上から付与され、歌舞伎座や新橋演舞場などの公演に利用できる優待券をもらうことが可能だ。チケットではなくポイント制のため、好きな映画を自由に選べるのが魅力だ。

【株価】1万7190円
【最低投資額】171万9000円(1000株)

株主優待カード 高島屋

首都圏や関西を中心に国内に17店舗を展開している高島屋 <8233> 。1,000株以上を持つ株主には、株主優待カードが付与される。全国の高島屋で現金で買い物をする際、優待カードを提示すれば10%割引になる(一部割引対象外のブランド、品目もあり)。利用回数・利用限度額どちらも制限がなく、高島屋のオンラインストアでも利用可能だ。普段、高島屋で買い物をすることが多い方なら利用価値がかなり高い。2月末の権利確定日で付与される株主優待カードは、その年の11月30日までが有効期限だ。また、優待カードを提示すると、高島屋各店で開催される催事に3人まで無料で入場できる。

【株価】1146 円
【最低投資額】174万6000円(1000株)

優待券はオンラインでは使えないが…… ニトリホールディングス

家具・インテリア販売事業を展開する「ニトリ」を中心に事業を統括する持ち株会社・ニトリホールディングス <9843> 。日本だけでなく、台湾、アメリカ、中国に事業展開を行っている。株主優待は1枚につき10%割引が受けられる優待券。保有期間によってももらえる枚数が変わり、保有期間1年未満の場合は100株以上で5枚だが、1年以上保有していると100株以上で10枚、500株以上で15枚の優待券がもらえる。優待券は全国のニトリ、デコホームの店舗で利用でき、1枚につき買い物額10万円が上限となる。

ただし、オンラインストアでは利用できない。10万円購入した場合の割引額は1万円となる。家具やインテリアの買い替え予定がある方は、ぜひチェックしてみて欲しい。

【株価】1万7700 円
【最低投資額】177万円(100株)

ジェフグルメカード マルゼン

マルゼン <5982> は、外食産業や中食産業向けに調理機器を製造販売している企業。株主優待としては、1,000株以上で3,000円分、1万株以上で5,000円分のジェフグルメカードをもらうことができる。ジェフグルメカードは大手ファミリーレストラン、ファストフード、居酒屋などの外食チェーンを中心に、全国35,000店舗で利用できるお食事券。有効期限がないので好きな時に使えるのがうれしい。全国どこでも使えるため、株主優待の中でも利便性が高いものの一つと言える。

【株価】2840円
【最低投資額】284万円(1000株)

株主優待を選ぶ基準とは?

優待の金額や利回りは大切だが、一番大切なポイントは「使うかどうか」だ。割引券や自社金券などは一見お得に見えるが、使わないのであればただの紙切れになってしまう。金券ショップなどに優待券を売ることもできるが、額面よりも買い取り額は下がってしまう。また高島屋の株主優待カードや松竹の株主優待カードは他人への譲渡が禁止されている。

もうひとつ注意しておきたいのが、株主優待だけでなく企業の業績を必ずチェックしておくということ。株主優待を行う企業は、株主優待の権利が確定した後に一斉に売られて株価が下がる傾向がある。業績が悪い企業の株を購入していては、損をしてしまうこともある。株主優待を狙って株を購入する際も、必ず企業の業績をチェックしてから購入を検討しよう。(ZUU online編集部)