昨日の海外時間には、米長期金利が低下したことからドル売りが優勢となる中、108円台に乗せられなかったドル円は106円台半ばまで反落しました。

今後の見通し

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(画像=PIXTA)

昨日、テクニカル面で2月の下落の半値戻し108.00円に乗せられなかったこと、季節要因で円高になりやすい時期なことなどから、105円台半ばからの反転は終了した可能性が高い、と書きましたが、これまでのところその通りの展開になっています。逆に考えて、昨日からの下落が反発局面の調整の可能性もありますが、やはり再び105円台を目指すと予想しています。

ドル売りポジションをキープして105円台を狙う

昨日の朝方に107.75円でドル売りのポジションを作りました。損切りを108.10円においていましたが、約1円利が乗ってきたことから損切りを107.40円に変更して、損失が出ることを回避しながら105円台での利食いを目指します。

昨日の海外市場動向

欧州時間序盤、米長期金利が低下したことからドル売りが優勢となって、ドル円は107.20円台まで下落し、ユーロドルは1.2290台まで上昇しました。その後米長期金利がやや反発するとドルも買戻しが優勢となってドル円は107.00円台まで反発し、ユーロドルは1.2260台まで下落しました。

NY時間にはいって発表された米・新規失業保険申請件数、米・1月景気先行指数が予想よりも弱い結果だったこともあって再び米長期金利が低下し円買いが優勢となって、ドル円は107.00円台まで、ユーロ円は131.20円台まで下落しました。その後NYダウが上昇を開始すると、リスク選好の動きでドル売り、円売りが強まって、ユーロドルは1.2350台まで、ユーロ円は131.90円台まで上昇し、ドル円は米長期金利が一段と低下したことから106.60円台まで下落しました。

東京時間にはいってからは、日経平均が堅調に推移していることからやや円売りが優勢となっています。

今日の予定

今日の海外時間には、独・第4四半期GDP、ユーロ圏・1月消費者物価指数の発表があるほか、クーレ・ECB理事、ウィリアムズ・米サンフランシスコ連銀総裁の講演が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp