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鉄鋼業界の近況

2012年10月、鉄鋼国内最大手の新日本製鉄と同3位の住友金属工業が合併し新日鐵住金が発足しました。当時、粗鋼生産量でアルセロール・ミタル社に次ぐ世界第2位の巨大鉄鋼メーカーが日本に誕生したというニュースは皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。

あれから約2年が経過しようとしていますが、日本の鉄鋼業界は現在堅調な業績回復傾向にあります。国内業績に関しては、自動車用鋼板の値上げが実現し、東北の復興需要や、公共工事の増加、消費税増税前の駆け込み需要などを背景に順調に推移しています。


決算まとめ 前編

①新日鐵住金 < 5401 >

売上高は前連結会計年度比25.7%増の5兆5,161億円となり、営業利益は2,983億円、経常利益は3,610億円と黒字幅を広げ、最終利益は前期純損失1,245億円の赤字から2,427億円の黒字へと転換しました。

前会計年度では鋼材価格の下落等で営業成績は振るわなかったものの、広畑製鐵所や堺製鐵所等における減損損失や、旧住友金属工業株式の売却損を計2,189億円特別損失として計上した結果大幅な赤字となっていました。

2013年度は合併初年度の決算ですので、単純に数値だけで業績比較はできませんが、売上高や営業利益から判断すると堅調な業績回復が伺えます。2015年3月期の業績見通しについては主原料価格および鋼材価格の動向が不透明であることから未定としています。

②ジェイエフイーホールディングス < 5411 >

売上高は前連結会計年度比15%増の3兆6,668億円、営業利益は同284.5%増の1,533億円、経常利益は同232.6%増の1,736億円、当期純利益は同158.5%増の1,023億円と大幅な増収増益となりました。

鉄鋼事業においては粗鋼生産量が前期比で増加し、売上高についても為替レートが円安に振れた影響等もあり堅調な業績発表となりました。2015年3月期の業績見通しについては新日鐵住金と同様に主原料価格および鋼材価格の動向が不透明であることから未定としています。