「老後資金には3,000万円必要」などと言われることもありますが、「老後なんてまだまだ先だろう」とマネー計画を真剣に立てている人は少ないのではないでしょうか。今回は、30~40代のお財布事情をまとめた調査をもとに、同世代の気になるマネー事情を見ていきましょう。

なぜ老後に3,000万円も必要なの?

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(画像=Monkey Business Images/Shutterstock.com)

老後資金には3,000万円といっても、額が大きすぎてピンとこない人もいるかもしれません。生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人が老後生活を送る上での最低日常生活費は月額で平均22.0万円。さらに、夫婦で旅行や趣味を楽しむ、子ども世帯のマイホーム取得や孫の学資を援助するといった「ゆとりある老後」を送ろうとすると、平均で34.9万円かかるのです。年金だけではとても追いつかないという方がほとんどではないでしょうか。

65歳以上を老後とした場合、日本人の平均余命は男性「19.55歳」、女性「24.38歳」です。仮に、年金支給額プラス預貯金からの取り崩し分を生活費とすると、毎月10万円ずつ取り崩せば20年間で2,400万円が必要です。また、健康で長生きできればそれに越したことはありませんが、加齢と共に体調を崩し、医療費がかさむというシチュエーションも考えておかなくてはなりません。こうして見ると、「老後資金には3,000万円必要」という説にも実感がわいてくるのではないでしょうか。

30~40代全体では、貯蓄50万以下が約半数

では、老後に向けて働き盛り世代が貯蓄をしっかりできているかと言うと、そういうわけでもありません。

SMBCコンシューマーファイナンスの『30代・40代の金銭感覚についての意識調査2017』によると、30~40代全体で、貯蓄がほとんどできていない「貯蓄50万円以下」の人は53.7%と過半数を超えています。ただし、1,000万円以上と多額の貯蓄がある人も6%程度います。

「未婚・既婚」、「子どもあり・子どもなし」、「正規・非正規」とライフスタイルや職種が多様化していく30代以降は、早いうちに貯蓄していた人としていなかった人で、貯蓄額の差が大きく開くようです。

日々の節約で貯められる金額はごくわずか

貯蓄50万円以下では、老後資金どころか、自身の病気・けがや失職、親の介護などの「万が一」のときに心細いのではないでしょうか。調査からも分かるように、昇給やボーナスの見込みが少ない昨今の日本において、中年以降に貯蓄をしていくのは難しく、ゆとりある老後のために若いうちからの早め早めの行動が肝心と言えるでしょう。

とはいえ、日々の節約で貯められる金額は決して多くありません。「ちりも積もれば山となる」ということわざのように、日ごろからの心がけも大切ですが、住宅やクルマのローン、子どもの塾代や習い事などで教育費がかかる30代以降に、節約だけでは貯蓄ゼロからいきなり3,000万円を貯めるのは少し難しいでしょう。

お金は「稼ぐ、貯める、増やす」の3パターンでしか増えません。「稼ぐ」「貯める」の2つが難しいとなると、手元資金を少しずつでも「増やす」に振り向けることが大切になります。お金を増やすには、お金自身に働いてもらう投資や資産運用が必要です。勤勉を重視する日本で投資について声高に語る人は多くありませんが、世界では常識になっています。

不動産投資はローリスク

投資にもさまざまな商品や手法がありますが、老後資金や子どもの学資など、元本を減らしたくない資金向けには、できるだけリスクの低い商品を選ぶことが大切です。FXや仮想通貨などは、成功すれば大きなリターンが得られますが、リスクも大きい性質がある商品です。

その点、不動産投資は長期スパンでの投資になりますが、不動産物件という現物がある点で保証が大きいため、リスクが低い商品と言えるでしょう。(提供:不動産投資セミナー

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