税金の負担が増え、モノの値段は上がっているけれど、給料は据え置きのまま。世間で言われているような景気回復を実感できないという人もいるのではないでしょうか?さらに超低金利の今の日本では、銀行に預金をしているだけでは、資産はほとんど増えない状況です。

そのような中、お金を上手に増やしたいけれど、そこまで時間やコストはかけられないという人におすすめなのが「投資信託」です。また、これから投資を始めて資産を増やすチャンスを広げるためには、「海外資産」へ目を向けることが重要です。

海外の資産にも投資するメリットとは?

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(写真=COSPV/Shuterstck.com)

IMF(国際通貨基金)が2018年4月に発表した「IMF世界経済見通し」によると、2018年と2019年の世界の経済成長率はともに3.9%と予想されています。日本の見通しは2018年が1.2%なのに対し、2019年は0.9%に低下しています。

アメリカを筆頭に先進国経済は順調、新興国経済にいたっては高成長が継続する見込みです。そのような状況で、低成長の日本にだけ投資の範囲を限る必要はありません。海外資産への投資を通じて世界の経済成長の波に乗ることを考えましょう。

ただし、海外資産に投資したからといって、常に儲かるわけではありません。その時々の相場環境によっては大きく損をする恐れもあります。そこでリスクを低減するためには、複数の国の異なる資産を組み合わせ、いずれかがマイナスになった時でも、他の資産のプラスでカバーできるような「分散投資」を心掛けることが大事です。

国内と海外の違いを理解しておこう

当然ですが、海外資産に投資するにあたっては国内との違いを認識しておく必要があります。例えば、その国のさまざまな金利の土台となる政策金利をみると、2018年4月末時点で、日本はマイナス0.1%ですが、アメリカは1.75%、オーストラリアは1.5%です。経済成長率の水準や景気の方向性などが違えば、金利の絶対水準も変わってきます。ですから、単純比較で金利が高いから良いとか、儲かる可能性が高いとかいうわけではありません。各国の経済状況と金利水準を慎重に吟味する必要があります。

また、海外資産には為替変動リスクがありますし、国によっては政情不安などのカントリーリスクも考える必要があります。海外資産を購入する際には、こうした違いやリスクを理解し、日頃から海外の政治や経済などの情報に関心を持つようにしましょう。

先進国と新興国の違いを知って投資先を考えよう

一言で海外資産に投資するといっても、世界にはたくさんの国があります。投資先を考える時は、先進国と新興国に分けて考えるのが一般的です。先進国はある程度経済が成熟しているため、経済成長率は低めながらも安定して推移する傾向があります。投資において安定的を重視するなら、先進国への投資を検討するのがよいでしょう。

一方、新興国は経済が急拡大しているところもあります。そういった国では株式は上昇、債券は高金利、通貨も上昇している場合があり、高いリターンを上げられる可能性があります。しかし、政治体制や政策が全く変わってしまったり、関係する先進国経済の少しの変化が大幅な景気の悪化につながってしまったり、市場環境が急変してしまう恐れもあります。ハイリスク・ハイリターンの新興国投資では、先進国以上に分散投資の考え方が大切になってきます。

投資信託を上手く活用しよう

個人が海外の資産に直接投資をしようとすると、手続きが面倒だったり、投資できる商品が限られていたり、手数料が高かったり、国内の資産に投資する場合に比べ、いろいろと不都合なこともあります。しかし、投資信託を活用すれば、国内の資産に投資するのとほぼ同程度の手間やコストで、海外の資産に投資することができます。

また、投資信託は少額から投資できるので、多くの資産に分散投資する場合でも、それほどまとまったお金が必要にはなりません。元々、様々な資産に投資することを特徴とした投資信託などもあるので、自分で資産を組み合わせるよりも頭を悩ませることなく、お手軽に分散投資ができます。投資信託を上手く活用して、海外資産への投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(提供:マネーLife Style


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