(本記事は、バフェット太郎氏の著書『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』ぱる出版、2018年5月7日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

バカでも稼げる「米国株」高配当投資
(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

【『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』シリーズ】
(1)「急騰間違いなし」の有料情報は不要 多くの著名投資家が推奨する投資先は?
(2)日本人が株式投資でお金持ちになれなかった理由とは?
(3)デキない投資家ほど「集中投資」する バフェット太郎氏が教える最適な投資銘柄数
(4)「運用資産5000万」の米国株ブロガーが見る「残念な投資法」6選

米国株投資家のための秘密の情報源

バカでも稼げる「米国株」高配当投資
(画像=g-stockstudio/Shutterstock.com)

「米国株投資家のための秘密の情報源」なんて煽ってしまいましたが、そもそも「秘密の情報源」とかそんなのないし、投資で成功するために特別な情報源は必要ありません。

株式投資の世界には急騰間違いなしの成長株を教えてくれる有料情報サイトやメールマガジンがありますが、あれは全部詐欺です。

これはちょっと考えればわかることなのですが、仮に年間で30%の値上がり益が期待できる銘柄に投資し続けることができるのであれば、300万円を元手に40年間運用するだけで1084億円にもなってしまうからです。

そんなに儲かるのならどうしてわずか数千~数万円の料金であなたに金の卵を産むガチョウを紹介するのでしょうか?

もちろん、答えはひとつで、カモになる人が世の中にはゴマンといるからです。

そもそも「投資の神様」と呼ばれているウォーレン・バフェットですら、過去37年間の年率平均利回り22.6%程度だったことを考えれば、それを上回るパフォーマンスは期待すべきではありません。

世の中には年間30%の利回りを出すファンドは一応存在はしますが、それらはほとんど「まぐれ」であり、長期的にそのパフォーマンスを維持することは不可能です。また、多くのファンドマネジャーは長期的に見れば市場平均以下のパフォーマンスであるため、仮にバフェットや市場平均のパフォーマンスを超えることのできるファンドマネジャーがいたとしても、それを事前に知り、そのファンドマネジャーにお金を預けることなど不可能です。

そう考えると、個人投資家はどれくらいのリターンで満足すればいいの?ていう話になるんですが、実質トータルリターン6~7%になります。これが過去200年にわたる市場平均の年平均リターンであり、今後も期待できるリターンです。

誰が計算したんだよって話ですが「すっごい頭のいい学者や機関投資家が計算した結果そうなった」くらいに思っていてください。

ちなみに「実質」っていうのはインフレ調整済みのことで、たとえば、今後年平均2%で物価が上昇した場合、名目リターンは8~9%になるわけですが、インフレを考慮すれば実質6~7%ていう意味だよねってことです。

そこで、市場平均に投資する方法ですが、S&P500種指数という米国の主要企業500社の株価をもとに算出する指数があります。

日本でいうなら日経平均株価みたいなもんです。

これに手軽に投資できるETFとかインデックスファンドと呼ばれる金融商品があるわけです。これに投資すれば、誰もが市場平均並みのリターンが期待できるのです。

したがって、S&P500ETFに投資するだけで「マネーマシン」のデザインは完成です。

「なにそれ、簡単すぎワロタwwてか、簡単すぎてむしろこれこそが詐欺なのでは?」と疑う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。事実、バフェットをはじめとして多くの著名投資家たちがS&P500ETFへの投資を推奨しているのだから。

でもやっぱり、誰もS&P500ETFに集中投資するということをやってないわけで、投資の世界は「わかっているけど誰もやらない」という摩訶不思議な世界になっているのです。

とはいえ、世のなかには「わかっているけど誰もやらない」ってことは他にもあると思うんですよ。たとえば「ダイエット」なんかがその典型で、食事制限と適度な運動を繰り返せば誰だって?せられるはずです。まぁ、そういうことを言うと「遺伝がー」とか言って突っかかってくる人もいますが、遺伝も何も関係なく痩せられるわけです。

投資の世界では一般的に正しいとされているマネーマシンの作り方は誰でも知っているけど、そのマシンを手に入れたところで自分の手には負えないわけです。そのため、自分の性格に合ったオリジナルの「マネーマシン」をつくる必要があるわけです。つまり、あなたが唯一無二の存在であることこそが唯一無二の完璧なマネーマシンが存在しない理由になります。

というわけで、自分のオリジナルのマネーマシンをつくるためにも、やはり最低限の投資の勉強をしないよりはしたほうがいいわけであります。また、作ったあとは運用するわけですから、最低限の情報も必要です。そこで、普段バフェット太郎が利用している情報源を紹介させていただきますと、「ウォールストリート・ジャーナル」や「ロイター」「ブルームバーグ」などのニュースサイトを利用している次第です。もちろん日本語版です!

普通かよ!って思うかもしれませんが、そもそも投資の世界で特別な情報なんて必要ありませんし、個人投資家は日々の経済活動の動きを把握するだけで十分なんです。

バフェット太郎(ばふぇっとたろう)
日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」(月間70万PV)の管理人。23歳の時に300万円から日本の中小型株で投資を開始。企業分析をするうちにジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』の影響を受けて、2015年夏頃より米国株にシフト。現在の運用資産は5000万円で、コカ・コーラ株やジョンソン・エンド・ジョンソン株など米国の超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資している。また、毎月米国企業から受け取っている10万円超の配当金は、組入れ比率最低銘柄に再投資することで均等を維持させ、資産の最大化を目指している。過去二年間のトータルリターンは30%弱。