(本記事は、バフェット太郎氏の著書『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』ぱる出版、2018年5月7日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

バカでも稼げる「米国株」高配当投資
(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

【『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』シリーズ】
(1)「急騰間違いなし」の有料情報は不要 多くの著名投資家が推奨する投資先は?
(2)日本人が株式投資でお金持ちになれなかった理由とは?
(3)デキない投資家ほど「集中投資」する バフェット太郎氏が教える最適な投資銘柄数
(4)「運用資産5000万」の米国株ブロガーが見る「残念な投資法」6選

ダサい投資家の「残念投資法」一覧

バカでも稼げる「米国株」高配当投資
(画像=GaudiLab/Shutterstock.com)

どんなに素晴らしい銘柄に投資しても、間違ったやり方をしていれば、パフォーマンスを最大化させることはできません。だからといって、難しいことなんて何もなくて、ちょっとしたことに気を付けるだけで大丈夫なんです。

そこで、経験の浅い未熟な投資家が陥りやすい間違いをまとめましたので、こうした間違いをしないように心がけて運用するようにしてください。

●向こう見ずな全力買い

全力買いっていうのは、自分の投資余力を全て突っ込んで株を買うっていうことなんですけれども、これは素人ほどやりがちです。

現金をほとんど持っていないと、株価が暴落した時に株を買い増すことができませんし、資産全体の変動率も大きくなるのでパニックに陥りやすいです。全力買いは強気相場でリターンを最大化できるものの、弱気相場で狼狽売りをしてしまうなど間違った判断に繋がるリスクも大きくなりますからオススメしません。

●欲豚の底値買い

一般的に、株は安く買って高く売るものと言われていますから、多くの投資家は株を底値で買いたいと考えています。しかし、ほとんどの場合底値で買えることなんてなくて、底値だと思ったらそこからガンガン売り込まれて青ざめるなんてことは、よくあることです。

そのため、暴落している銘柄の買い時というのは、業績の改善が確認できてからです。その時は、底値から10~20%上昇しているとは思いますが、それでもそこから買い始めるのが正しいやり方です。

底値で買えないことや株価が急反発してから買うことをダサいとか恥ずかしいと考えるのは、それはあなたが素人だからです。経験を積んだ投資家は底値買いがただの運任せのギャンブルであることを知っているので、それこそ恥ずかしい行為なわけです。

●ウノみ君のブレブレ投資

株価が天井知らずにガンガン上がり続けることを「青天井」と言いますが、こういう時は大抵割高感が指摘されていて、なかなか買い増ししづらい空気があります。

事実、米国株式市場は2013年にダウ平均が過去最高値の1万4000ドルを突破して以降、ずっと割高感が指摘され続けていましたし、2016年に著名投資家ジム・ロジャーズ氏は「米国株は明らかに割高で一年以内に大暴落する確率は100%」って言っていました。

しかし、2017年月末にダウ平均が約2万5000ドルまで上昇したことを考えると、割高とか暴落するってあの話は何だったの?ってなるわけで、仮に高値を警戒して投資していなかったら実損こそしていないものの、大きな機会損失をしたことになっていたんです。

したがって、割高だとか暴落するぞって言う意見は間違っている場合も多いのでうのみにせず、投資家はあらかじめ定めた意思決定プロセスにしたがい、一貫した投資スタイルを崩さないほうが賢明です。

●下心による配当再投資見送り

本来、お金がお金を生むマネーマシンを作りたいなら、配当を再投資してマシンの規模を時間の経過とともに大きくしてあげなければなりません。

しかし、欲深い残念な投資家ほど、高値警戒感が指摘されている中で、株価が割安になってから配当で買い増そうと考え、結局配当金だけが溜まっていくなんてことになりがちです。

割安になってから株を買い増そうと考えていると、前述した通り、割高感が指摘されている中で株価はさらに上昇してしまい、永遠に買い増すタイミングを逃すってことにもなりかねないので、配当は定期的に再投資するようにしましょう。

●地獄へと導く勘違い銘柄分析

何に投資しようかと個別銘柄を分析する際、過去の業績とか株価を眺めて、「この銘柄の業績成長率はすごい!」と少年のように瞳を輝かせて、将来有望のイケてる銘柄に集中投資して失敗するっていうことがよくあります。

たとえば、2015年頃、当時ブームになっていたバイオセクターだけでなく、ウォルト・ディズニーやナイキ、スターバックス、アンダーアーマー、チポトレ・メキシカン・グリル、フットロッカーなどの一般消費財セクターが人気を集めていました。

どうしてこれらの銘柄が人気化していたかと言いますと、金融危機で一般消費財セクターはボコボコに売られていたんですけれども、その後景気の回復とともに業績が急拡大。

2011年から15年末まで5年間で、株価はウォルト・ディズニーが+180%、ナイキ+193%、スターバックス+320%、アンダーアーマー+488%、チポトレ・メキシカン・グリル+126%、フットロッカー+232%とS&P500種指数の+63%高を大幅に上回っていたのです。

2011年から2015年末までの間、S&P500種指数を上回るかどうかは、ポートフォリオにこれらの一般消費財株を組み入れているかどうかで決まったので、当時はこれらの銘柄に投資しているだけで他の投資家から羨望の眼差しで見られていたのです。

しかし、2016年から2017年末までの二年間を振り返ると、ウォルト・ディズニーが+2%高、ナイキ±0%高、スターバックスマイナス4%安、アンダーアーマーマイナス65%安、チポトレ・メキシカン・グリルマイナス40%安、フットロッカーマイナス28%安とS&P500種指数の+31%高を大幅に下回る悲惨な結果となってしまったんです。

ちなみに、現在でも同じような光景が見られていて、それがハイテクセクターです。確かに過去数年間、FAAMG株を筆頭に主要ハイテク銘柄が上昇してきましたが、永遠に続く強気相場などないことを考えれば、特定のセクターや銘柄に対する過度な楽観は禁物です。

●妬みと焦りのソッコー投資

バイ&ホールドは弱気相場でこそ、これまでの覚悟が試されるわけであり、強気相場の中では誰もが簡単にバイ&ホールドできる。そんな風に思っているのは経験の浅い未熟な投資家だけです。

強気相場の中では、自分の投資成績よりもずっとパフォーマンスの良い投資対象が出てくるため、多くの投資家は自分がやっていることが(たとえ利益が出ていても)マヌケなことのように思えてくるものなんです。

とはいえ、投資は買った銘柄の株価が何倍になったかというパフォーマンスも重要ですが、その銘柄に資産の何%を投資できるのかっていうことはそれ以上に重要なことを忘れてはいけません。500万円の現金を持っている人が、10万円分のビットコインを買い、それが一年で2倍の20万円になったからと言って、資産総額は520万円(+4%増)になるだけです。

しかし、500万円のうち400万円分の株を買い、10%増やすだけで資産総額は540万円(+%増)になります。

じゃあ500万円で2倍になるビットコインや株を買えばいいじゃんって話ですが、一年で2倍になることが期待されるような投資対象は、一年で半値になるかもしれないリスクの高い銘柄であることを意味するので、いくら将来の値上がり益が期待できるからと言って、大きなリスクを取ることはオススメしません。

そのため、より大きなお金を突っ込める投資対象を見つけるっていうことは、パフォーマンスの高い銘柄を見つけるよりずっと大切なことなんです。

数年前、アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾスCEOはウォーレン・バフェット氏とランチをともにした際、こう質問したそうです。

「なぜ、あなたの投資哲学はシンプルでわかりやすいのに、誰もそれをマネしようとしないんですか?」

するとバフェットはこう答えたそうです。

「誰もゆっくりとお金持ちになりたいなんて考えていないよ。みんなソッコーでお金持ちになりたいと考えているんだ」

バフェット太郎(ばふぇっとたろう)
日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」(月間70万PV)の管理人。23歳の時に300万円から日本の中小型株で投資を開始。ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』の影響を受けて、2015年夏頃より米国株にシフト。現在の運用資産は5000万円で、コカ・コーラ株やジョンソン・エンド・ジョンソン株など米国の超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資している。また、毎月米国企業から受け取っている10万円超の配当金は、組入れ比率最低銘柄に再投資することで均等を維持させ、資産の最大化を目指している。過去二年間のトータルリターンは30%弱。