トルコリラは高金利で知られ、スワップポイント狙いのFX投資家から広く注目されている。

だがこのところ、トルコリラやブラジルレアルなど新興国通貨の急落が目立っている。トルコ中銀はここ2カ月で3回の利上げを実施し、ブラジル中銀も通貨スワップの入札でドル売り・レアル買いを繰り返している。

このような中でトルコリラへ投資するなら、どんなことに注意する必要があるのだろうか。トルコリラが高金利である理由や新興国通貨が急落した事情などとあわせて確認しよう。

トルコリラはFXトレードできる主要国通貨では一番の高金利通貨

トルコリラ. 金利, FX
(画像=PIXTA)

トルコリラが急落した背景にあるのは、4月の米英仏のシリア攻撃による地政学リスクの向上や、前倒しで実施することになった大統領選・総選挙への懸念、インフレ指標の加速などだ。5月23日には対ドル・対円で過去最安値を更新、対円では22円36銭を付けた。17年末は29円76銭が終値だったので今年に入って25%の急落だ。

トルコ中銀は通貨防衛策として利上げに動き、政策金利を4月25日に0.75ポイント、リラが安値をつけた5月23日に3.0ポイント、さらに6月7日に1.25ポイントの追加利上げを決めた。リラ円は5月23日の緊急利上げ時の22円30銭程度を底に反転、追加利上げ後も急騰したが、リラ安トレンドを大きく変えるまでには至っていない。

トルコの政策金利17.75%はFXトレードできる主要国通貨の中では一番の高金利だ。高金利通貨と言われるメキシコの7.25%、ブラジルの6.75%、南アフリカの6.5%に比べても突出している。かつて、資源国であるオーストラリアやニュージーランドも高金利通貨と言われたこともあるが、オーストラリアの政策金利は1.5%、ニュージーランドは1.75%まで低下しており、今では米国の1.75%を下回る水準で、もはや高金利通貨とは言えない(6月12日時点)。

スワップポイント狙いのリラ円投資

リラ円投資が注目される理由は、トルコが高成長の期待できる地域であること、現在のスワップポイントも高いことが挙げられる。スワップポイントが高い通貨ペアは、メキシコペソ円の100円、リラ円の90円、オーストラリアドル円の50円、ニュージーランドドル円の50円などだ(6月11日時点)。

6月11日のリラ円は24円31銭。レバレッジ1倍で1万トルコリラを保有するのに必要な資金は24万3000円程度。リラ円のスワップポイントは1万通貨あたり90円。スワップポイントは、実際には為替レートにより変動するものの、月換算では2700円、年換算では3万2850円、年間で13%超の利回りになる。もちろんレバレッジを掛ければさらに高利回りになる。ある程度のリラ安ならスワップポイントで吸収が可能な水準ではないだろうか。

余力がある範囲で2~3倍程度までのレバレッジをかければ、今年の年初からのリラ円の変動率が最大25%程度なので、リラ安になったとしてもスワップポイントで充分に吸収できる可能性が高そうだ。

高スワップ狭スプレッドのLION FX

国内のFX会社の多くが通貨ペア・リラ円を取り扱っている。JASDAQスタンダード上場企業のヒロセ通商 <7185> が手掛けるLION FXは、業界高水準のスワップポイントを提示していることで定評がある。

トルコリラについて5年間業界高水準のスワップを維持。トルコリラ円のスプレッドは配信実績では業界最狭の1.9銭だ。スワップポイント狙いで長期運用を始めるには適しているだろう。

ヒロセ通商のWebサイトでは、小林芳彦氏がリラ円について、「高金利スワップのメリットを享受するためには買いポジションを取らなくてはなりませんがまだ通貨の下落リスクに注意する必要があります。あくまでも長期保有を前提とした買いポジションを想定しています」と指摘。さらには「リラ買いを仕込むのであれば、長期保有を前提に低レバレッジで買いを分散して仕込む戦略がよいのではないかと考えています」と分析している。

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トルコリラが高金利な理由

そもそもトルコリラが高金利通貨なのには理由がある。財政赤字の拡大、インフレ率の上昇は、その国の通貨価値が下がるため通貨安要因となる。通貨安を防衛するために手っ取り早いのが政策金利を上げること。金利が高ければ、高利回りを求めた資金が流入する可能性が増えるからだ。

トルコはエルドアン政権の景気刺激策で高成長路線になったが、経常赤字とインフレ率の上昇という歪みが生じ通貨安に直面している。そのため、利上げ路線を取らざるをえなくなった。

さらにアジアとヨーロッパをつなぐ地理的な要所に位置するトルコの人口は約8000万人。欧州で一番人口の多いドイツをも抜こうとしている。若年層も多く、人口ピラミッドでは人口ボーナス期に突入。自動車メーカーなどが工場をトルコに置いており、「欧州の工場」として経済成長している。

だがトルコには外貨を稼げる資源はなく、原油の上昇など資源価格の上昇を享受できない。したがってトルコは世界から資金を導入するために高金利政策をとる必要性があったのだ。

経済成長への期待は高く

トルコの経済成長はどの程度のものだろうか。

2018年4月時点での国際通貨基金(IMF)の成長率見通しを見ると、18年の世界経済成長率は3.9%増、19年も3.9%増だ。新興市場は18年が4.9%増、19年が5.1%増。トルコの成長予想は世界、新興国平均を上回る。成長率が高ければ長期では通貨高となる期待がある。

金利や為替の方向を見通す上で最も重要な指標の一つがインフレ率である。メキシコの5月の消費者物価指数は4.51%で17年の6%台からは低下し始めている。オーストラリアの消費者物価は第1四半期で0.4%増、ニュージーランドは0.5%増とともにレンジ内での動きだ。一方、トルコは前述のように6月4日発表の5月消費者物価指数は前年比12.15%と4月の10.85%から上昇している。

政策金利が下がればスワップポイントが下がる可能性があるのだが、トルコに関してはインフレ懸念が強く当面利下げは考えづらいだろう。

チャートやツールも便利

こうして見ると、トルコリラには短期では政治体制や地政学的要因から下落するリスクもありそうだが、長期でみた経済成長には期待できるのではないだろうか。

既に紹介したヒロセ通商のLION FXは約定スピードも速く、入出金手数料がかからない。モバイルアプリも充実、チャートは高機能で、計測ツールやシグナルなどが便利だと評判が高い。

リラ円以外にも、ドル円やユーロ円、ユーロドル、さらには豪ドルNZドル、ユーロポンドを含む20の通貨ペアを取り扱っている。

また毎月様々なキャンペーンを実施している。6月は「のりかえ+新規口座開設キャンペーン」で最大5万2000円のキャッシュバックのほか、「あじさいキャッシュバックキャンペーン」で最大5万円、「炒飯に餃子!豚まん!絶品中華祭り!!」などヒロセ通商が得意とする食品キャンペーンも開催中だ。

トルコに、そしてトルコリラに投資妙味を感じるなら、こうしたキャンペーンを活用しながら、ヒロセ通商での投資を一度検討してみてはいかがだろうか。

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