ZUU<4387>は2018年6月21日、東証マザーズへ上場した。
本記事では、成長可能性に関する説明資料をスライド形式で解説していく。
▶株式会社ZUU「成長可能性に関する説明資料(PDF)」はこちらから閲覧できます
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情報が不十分で理解できず金融活動に踏み切れないユーザーに対して『ZUUonline』等を通じて有用な情報を分かりやすく提供しています。2018年3月末には400万UUを超え、ユーザーの8割がスマホから流入しています。同年2月には会員向けサービスを開始。
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2013年の創業以降、急成長を継続しています。
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金融×ITのFinTech革命により既存の金融サービスが飛躍的に発展していくことが期待されるなか、ZUUは「オンライン・メディア/リサーチ」の領域で、分かりやすく有用な情報の提供し、個人の金融サービスにおける未開拓ニーズを発掘しています。
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日本の中期的な課題である労働人口減が進行していく中で、金融業界の業務効率化ニーズが高まっています。ZUUは提供サービスを介して金融機関のFinTech化を支援し、業務効率化ニーズに応えていきます。
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ユーザーが金融商品を発注するまでの一般的なプロセスを考えた際、金融機関の"オフライン"主導の営業では販促・営業業務が労働集約的で非効率になりがちです。
潜在層ユーザーも集まる"オンライン"の金融系メディア・プラットフォームを有するZUUは、ユーザーが「今、何に興味関心を持っているのか」を把握することができるため、顧客開拓・送客支援の精度が高くなり、金融機関の販促、営業業務が効率化されます。
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高額になりがちな金融商品は購買頻度が圧倒的に少なく、“購買履歴”のデータでは役に立たないことが多いです。そういった状況下でユーザー・ニーズを把握するのは難しく、従来型のマーケティング施策による販促・営業業務では非効率になりがちです。
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ZUUはメディア・プラットフォーム上のユーザーが閲覧した金融コンテンツの購読データから、「いつ頃どの金融商品を購入するか?」等の興味関心をタイムリーに把握できるため、同ユーザーへの効率的な販促が可能になります。
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ユーザーの関心を集めることを目的とした「アトラクト記事」を配信することで潜在層ユーザーが訪れ、訪れたユーザーに対して「ナーチャリング記事」を配信することで興味関心をより醸成し、「コンバージョン記事」を配信することで実際の購買へとプラットフォーム上で誘導していきます。
ネット上の営業店(メディア・プラットフォーム)を活用することで未来予測に役立つ講読履歴データを取得し、購買に関心が高いユーザーに対して適切なタイミングで販促する支援をおこなっています。
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プラットフォーム上のコンテンツを介し、金融サービスのニーズを有する潜在層ユーザー(“C”)を顕在層化させ、金融機関(“B”)と繋げることで、金融機関の販促・営業業務を支援しています。
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メディア・サービスでは、目的意識の高いユーザーへ広告メニューや会員向けプロモーション施策等の販促機会を提供しています。
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フィンテック化支援サービスでは、自社メディアの運営ノウハウを活かし、顧客企業向けにメディア・プラットフォームの提供/運用をすることで、より直接的な潜在層ユーザーの開拓も支援しています。
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その他事業としては、金融特化型のリクルーティング支援(2017年より)、海外での自社メディア(2016年より)、パブリッシング(2016年より)、も展開しています。
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売上高に影響を与えるKPIとして、①質の良いユーザー数、②ストック性、③顧客当り平均売上高を設定し、BとCの双方へ多様なサービスを提供し、収益機会を最大化していくとともに、費用に影響を与えるKPIとして、①コンテンツ制作費、②営業人員1人当り売上高等の増加を設定し、業務効率化により管理・抑制を徹底していきます。
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難しい金融系記事を読みやすいように制作し、配信し続けることで、創業2013年4月以来、順調にトラフィックを拡大させています。
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アッパーマス~富裕層のユーザーが多く、「4人に3人は投資経験者」「3割弱が管理~経営職の上位役職者」「5割弱が年収750万円以上」「2割が3,000万円超」といった特異なユーザーを囲えています。
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ストック性の高い「B向けフィンテック化支援サービス」の売上が好調で業績安定に寄与しています。
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金融機関等の顧客企業に対して、マーケティング施策をワンストップで提供。「メディア・プラットフォームの提供・運用」「コンテンツ・プロデュース」「オフラインでのイベント集客・企画」「データ解析とCRM最適化」「MA・CRMツールの導入・運用」「SEOとLPO支援」といった多様な支援策を実施しています。
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累計5万記事超の制作ノウハウから、質・量及びコスト・コントロールにも長けた制作力で、ユーザーを意識しながら高専門性且つ高品質なコンテンツ制作を実現しています。
コンテンツが陳腐化しにくく、過去の記事が現在も貢献しているため、コンテンツにストック性がありコスト効率が高くなっています。
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既に“C”と“B”が多く集まるプラットフォームとして機能しており、今後は、企業からは「潜在層にリーチするにはZUUで」「質の高い顕在層を獲得するのもZUUで」、ユーザーからは「情報入手はZUUで」「商品等の比較・検討はZUUで」「金融機関の選定もZUUで」と指名されるような存在、金融業界での“デファクト・スタンダード化したプラットフォーム”を目指します。
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ZUUの自社メディアと顧客企業向けメディア・プラットフォームは、相互でのユーザー流入によるトラフィック増とデータの連携で相乗効果が見込まれます。
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今後は、①フィンテック化支援、②One-to-Oneマーケティング(DMP)、③金融特化型リクルーティング、④会員化を重点4分野として強化していき、“成長性”と“収益性”の両アップを実現していきます。
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既存顧客である金融機関の更なるFinTech化ニーズを獲得。富裕層ユーザー等を顧客とし、同ユーザーへのフィンテック・サービスの提供を目指す非金融企業も深耕していきます。今後は幅広いニーズに対応すべく、ワンストップ化を深化させた商品開発を進めていきます。
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ユーザーの講読履歴データを解析し、ユーザーの“見える化”を進めていく。ターゲティング精度が増した最適な広告やメールをユーザーへ配信することで、金融機関は効率的な販促業務を推進。
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ZUUのメディアでは金融情報を配信しているため、金融機関に勤めるユーザーも多く集まる構図に。既存顧客に金融機関が多く、上記ユーザーとマッチングさせるリクルーティング支援サービスを開始。フィンテック推進から金融機関は大幅な人員削減、転職が加速しています。転職単価が高い市場であり、他人材紹介企業とのオフラインでの協賛イベントも開催しています。
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ユーザーへ、会員限定コンテンツ提供を開始。有料コンテンツ(※記事や金融講座)、イベント、リクルーティング情報等の提供サービスを順次展開していく予定。より高密度のユーザー・データをベースに、ターゲティング広告やメールの配信サービスを金融機関へ提供。
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