(本記事は、NightWalker氏の著書『世界一ラクなお金の増やし方』ぱる出版、2018年6月7日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

世界一ラクなお金の増やし方
(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

【『世界一ラクなお金の増やし方』シリーズ】
(1)インデックスファンドが長期投資に向いている3つの理由
(2)初心者が選ぶべきインデックスファンド 3つの指数とは?
(3)なぜ「運用実績のないファンド」が投信ブロガーたちに選ばれるのか?
(4)リスク資産が増えたときにする「リバランス」とは?
(5)株で大暴落が起きたら必ずすべき4つの対処法

長期保有向けのファンド3つの条件

世界一ラクなお金の増やし方
(画像=boonchoke/Shutterstock.com)

長期間投資を続けるためには、あたりまえですが、長期投資に向いた投資対象に投資するべきです。

長期投資向けの商品に必要な要件は、3つあります。

(1)遠い未来も、その商品(ないしは代替商品が)存続している
(2)分散投資をしている
(3)低コストな商品である

以上の3つです。

(1)遠い未来も、その商品が存続している

日本には投資信託が5000本以上もあります。

この中からたとえば20年後、どのくらいの商品が生き残ることができるのでしょうか?

過去どうだったかを調べてみると、運用期間20年以上のファンドで現在も容易に取引が可能なファンドは80本程度でした。

30年以上運用している投資信託に至っては10本程度しかないのです。日本のファンドが、5000本以上もあるのにです。(モーニングスターの検索機能で筆者調べ)

つまり投資信託が100本あって、1本、生き残るか生き残らないか、という確率です。

2000年からかれこれ20年近くなる私の投資経験からも、このことは実感できます。

長期投資志向であった私でも、投資信託の長期保有はなかなか難しいものでした。難しかった理由は、大きく2つあります。

1つは、保有していた投資信託が償還されてしまったというケース。こちらの意思とは関係なくファンドがなくなっちゃうんですね。

もう1つが、いつまで待っても投資信託の方針やスペックが改善されず、過去は良いと思っていたんだけれど、「なんかおかしいな」と思うようになってしまったケースです。

(2)分散投資をしている

1990年代、日本株だけが低調で、世界は好調だったという時代がありました。

当時、日本の庶民は世界に投資する手段も智恵もなく、ただただ日本経済の低迷の影響だけを受けてしまうことになりました。その残念な時代の体験もあって、日本だけではなく世界へも分散して投資することが必須であると多くの人が思うようになりました。

この面で、インデックスファンドは優れています。

インデックスファンドの中には、世界へ投資するタイプのものもたくさんあります。

海外投資は一般的に多くのコストを伴うものですが、インデックスファンドであれば低コストで実現することができるのです。

インデックスファンドの場合、投資先である株価指数自体が、市場にあるいろんな銘柄に分散されています。基本となる株価指数は、市場の全銘柄に各銘柄の時価総額の比で投資する組合せです。

インデックスファンドを一本持つだけで、市場全体に分散することができるようになるのです。

ところで、分散って何のためにするのでしょうか。それは、ずばりリスクの低減です。

(3)低コストな商品である

長期投資に向いた商品の第一条件としてあげられるのが、低コストです。

コストの面でも、インデックスファンドは優れた商品です。

投資信託には、信託報酬という保有しているだけでかかるコストがあります。要はランニングコストです。

これが長期投資においては、大きな足かせになります。

信託報酬率が年1%だったとすると、期待リターンが年5%の投資対象があったとしても、実際のリターンは年4%に減っちゃいます。

もしも、いまや金利ゼロの銀行預金に毎年1%の口座維持手数料がかかったとしたら、だれが銀行にお金を預けるでしょうか?

投資信託は値動きがあるため、そのコストがパッと見にはわからなくなっているので、やっかいなのです。

信託報酬率が1%だと、20年で8割近くまで下がってしまいます。

一般的な投資信託の信託報酬率は、年1%を超えるものが多いですが、インデックスファンドは、いまや年0.1%から0.2%程度のものが主力になっています。一ケタ違うのです。

ここは、インデックスファンドの圧倒的に強いところです。

商品を提供する側には、正直、長期投資には不向きな商品、つまりコストの高い商品を売る傾向があります。

低コストは、我々投資家からすると利益ですが、売る側からすると儲けが少なくなるので、証券会社はコストの高い方をどうしても売りたくなってしまうのですね。お互いの利益が相反するのです。

さて、これまで述べてきた長期投資にインデックスファンドが向いている3つの理由をまとめておきます。

(1)インデックスへの投資は、永続性が高い。
仮に投資先のファンドが償還になっても代替ファンドはすぐ見つかる。

(2)インデックスファンドは、カンタンに分散投資ができる。
株価指数自体が合理的な分散になっているため、自動的に最適な分散投資になる。

(3)インデックスファンドは、保有コストが安い。
アクティブファンドに比べるとコストが安く設定されていることが多い。

NightWalker(ないとうぉーかー)
インデックスファンド、ETFがメインの個人投資家。投資ブログ「NightWalker's Investment Blog」を運営し、「普通の人のための普通の投資」の普及を願って、日々、メッセージを発信中。1984年、普通にサラリーマンになり、39歳の時、ネット証券で株式投資を始め、同時期に投資信託の積立を開始。2015年に退職勧奨を契機に投資で築いた運用資産と優遇退職金で早期退職を決断。