金曜日の海外時間には、「トランプ大統領がWTO脱退を検討している」一部で報じられたことからリスク回避の円買い優勢となる場面もありましたが、NYダウが上昇したことなどからドル円は5月終盤以来の110.90円台まで上昇しました。

今後の見通し

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(画像=PIXTA)

週末に、トランプ大統領がさらなる法人税引き下げを検討している、と一部で報じられていることもあってNYダウ先物は堅調に推移しています。また昨日行われたメキシコ大統領選挙で、予想通り新興左派政党で元メキシコ・シティ市長のロペス・オブラドール氏が勝利した模様でメキシコ株先物が上昇しています。そうした動きを受けてリスク選好の動きで円売りが優勢となって、ドル円は5月下旬以来の111円台乗せとなっています。ただ、今週は水曜日に米独立記念日の休日、金曜日に米雇用統計の発表を控えていることから、為替市場でレンジを拡大する動きにはなりにくいと予想しています。

5月高値付近で再度ドル売り

NY時間午後にはいって、NYダウが伸び悩む展開となる中米長期金利が一旦低下したことから円が買い戻される動きとなって、ドル円は110.70円付近まで、ユーロ円は129.20円台まで反落しましたが、その後米長期金利が再上昇するとドル円は110.90円台まで、ユーロ円も129.40円台まで上昇しました。しかしNY時間引けにかけて、4半期末ということもあってかNYダウが急速に上げ幅を縮小するとドルの売り戻しが優勢となって、ドル円は110.60円付近まで下落し、ユーロドルは1.1690付近まで上昇しました。

海外時間からの流れ

欧州時間序盤、米長期金利と日経平均先物が堅調に推移したことからいったんリスク選考の動きで円売りが強まって、ドル円は110.70円台まで、ユーロ円は129.10円台まで、ユーロドルも1.1660台まで上昇しました。しかし「トランプ大統領がWTO脱退を検討している」と一部で報じられたことからリスク回避の円買い優勢となって、ドル円は110.40円台まで、ユーロ円は128.60円台まで下落しました。しかしこの円買いは続かず、ドル円は110.70円台までユーロ円は129.00円台まで反発しました。

NY時間にはいって、NYダウが寄り付きから上昇したことからリスク選考の動きでドル売り、円売りが強まって、ドル円は110.80円台まで、ユーロ円は129.40円台まで、ユーロドルも1.1680台まで上昇しました。

NY時間午後にはいって、NYダウが伸び悩む展開となる中米長期金利が一旦低下したことから円が買い戻される動きとなって、ドル円は110.70円付近まで、ユーロ円は129.20円台まで反落しましたが、その後米長期金利が再上昇するとドル円は110.90円台まで、ユーロ円も129.40円台まで上昇しました。しかしNY時間引けにかけて、4半期末ということもあってかNYダウが急速に上げ幅を縮小するとドルの売り戻しが優勢となって、ドル円は110.60円付近まで下落し、ユーロドルは1.1690付近まで上昇しました。

今日の予定

今日の海外時間には、ユーロ圏・6月製造業PMI(確報値)、英・6月製造業PMI、ユーロ圏・5月雇用統計、ユーロ圏・5月生産者物価指数、米・6月ISM製造業景況指数、米・5月建設支出の発表が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp