「空飛ぶ車」が日本でも離陸する――。政府はこのほど、空中を移動する未来感覚の自動車の実用化を目指し、官民協議会を年内にも設立する方針を示した。夢のような話だが、海外では開発がかなり進んでいる。キャッチアップへ向け、株式市場でも関連銘柄が注目されそうだ。

空飛ぶ車は、都市部の渋滞対策や観光、災害に強い交通手段として有力視されてきた。米国では既に、配車大手のウーバー・テクノロジーズが2023年に「空飛ぶタクシー」を事業展開する計画を打ち出している。

日本でもトヨタ自動車(7203)などが出資する技術者団体が研究を進めている。ただ、世界的にみて出遅れていることは否定できない。政府は協議会を通じ、民間企業の新規参入を促す考えだ。

日本における空飛ぶ車の中心的存在が、トヨタのおひざ元である愛知県豊田市を本拠地とする「カーティベーター(中村翼代表)」。同団体には、トヨタとそのグループ十数社のほか、パナソニック(6752)やNEC(6701)、富士通(6702)といったそうそうたる「サポーター」が名を連ねる。

カーティベーターは当面、20年の東京五輪開会式で陸空両用の「スカイドライブ」のお披露目を目指す。サポーター企業は関連銘柄として注目される。蛍光表示管で知られる双葉電子工業(6986)が面白い存在だ。また、計測機器の日本ナショナルインスツルメンツ(港区、非上場)とは、理経(8226・(2))が代理店契約を結んでいる。(7月5日株式新聞掲載記事)

株式新聞,空飛ぶ車
(画像=株式新聞)

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