お盆休みという割には何となく電車もすいていない感じです。ゲリラ豪雨が見られるなど天候も安定せず、株式市場も大きく下落するなど安定せず、落ち着きのないお盆となっています。トルコリラの急落が大きく取りざたされており、アルゼンチンペソなども新聞で取り上げられていますが、不思議なことに中国人民元の下落が取り上げられていません。確かに下落率から言えば中国人民元は「大したことはない(!?)」のかもしれませんが、日本企業への影響ははるかに大きいのではないかと思います。

これまでの暴落なども2015年夏の「チャイナショック」にしても、2013年春の「バーナンキショック」にしても実際に下落の要因となった事象と違う名前がついていることも多いのですが、本当に相場を動かしているのは何かということが分かっていないと思わぬ損失を被ることもあるのではないかと思います。ネーミングはともかく、現在の急落が何が原因なのか、もちろん一つの事だけではないのですから、視野を広く分析しておくということが大切なのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日の日本市場は連日の大幅下落となりました。保ち合い相場からの放れということで大きく動いたということでしょう。トルコリラが下落したからと説明されていますが、中国人民元の動きの方が注意しておくべきだと思います。もちろんトルコリラの影響を受ける日本企業もあるのですが、それ以上に中国人民元のレートの方が大きいと思います。

国内の百貨店やドラッグストアなどが「インバウンド消費」で潤っているとすれば、人民元安ということは決してプラスでもないということなのだと思います。トルコリラの動きばかりが取りざたされていますが、米国との貿易摩擦問題や米中間の問題、そして人民元の問題も注意しておく必要があると思います。

昨日はほぼ全面安となりましたが、半導体関連銘柄の反発狙いはもう少し先ではないかと思います。いったんは反発するのかもしれませんが、逆に先んじて売られた食品株などに分があると思います。さらに、8月決算で株主優待などが期待される小売株も注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。