二つの台風が来ているようですが、東京近郊は晴れており、昨晩も大接近している火星が赤く光っていました。株式市場も世界的に落ち着いて来ており、トルコリラショックなどと言っていたものが昔のように思えます。中国でも株価買い支えが入っているのではないかという見方もありますが、買い支えが入っても一時的に戻すだけということが多いので、まだまだ世界的な株高と喜んでもいられないということでしょう。
米国の中間選挙のための施策でいろいろと振り回されているとすればそれはそれで何ともやりきれないのですが、実際にどの企業がどのように世界情勢に影響されるかということで個別に判断するということで良いのだと思います。相場全体ということで日経平均などの指数の動きだけを見ていると先行きの方向感を見誤るということもありそうで、為替の動きなども含めて業績への影響などをしっかりと見おくことが大切なのだと思います。
本日の投資戦略
昨日も日経平均先物に売りが出なかったという感じで切り返し、堅調となりました。22,000円を割り込んでさらに売られるという雰囲気でもなくなってきてはいるのですが、積極的に上値を買い上がる雰囲気でもなく、ちょっとした材料で再度22,000円を試すような動きになりそうです。米国を中心としての外交問題などでどこで足元を掬われるかということで買い難い展開が続くのでしょう。
海外動向などが気になるなかで日本株式市場では相場全体の動きというよりは個別の材料などに対応していくことになりそうです。昨日は「キャッシュレス関連銘柄」が買われましたが、既に上昇しているものも多く、直接的に関わる銘柄群よりも、これから関わりそうな銘柄に注目するというようなことで良いのだと思います。最近では何かのテーマで買われても長続きしないことが多いのですから、ニュースに飛びつくよりは先を見て行く方が良いと思います。
引き続き売られている食品株や建設株などに注目ですが、そろそろ電子部品株で買われていないものや本来であれば、「キャッシュレス化」の流れでも注目されて良いような電機株も売られているものが多く、底入れ感が出てきたところからの反発を期待して注目しておいて良いと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。