北海道では早くも氷点下になるところもあるということで今朝は涼しいというよりも寒い朝となりました。本当に最近は春と秋がなく、夏からいきなり冬、そしていきなり夏という感じで季節が変わっている感じです。株式市場も特に材料がないなかで一部の銘柄だけが高く、指数を押し上げるというような一種いびつな相場展開となっています。時代の変化といえばそうなのでしょうが、いつかどこかで見た風景であり、いびつな状況はどこかで一気に修正されるということになると思います。

米国市場でも個別に材料に反応しているだけで相場全体の雰囲気は決して良いものではないと思います。日本でも米国でもかつての「バブル」や「インターネットバブル」、そして「サブプライムショック」前の「新興国バブル」の時に似た雰囲気もあり、指数高に浮かれることなく、しっかりと次世代技術などに目を向けても良いのではないかと思います。案外思ったよりも早く変化があるということもあるかもしれないので、やはり、少し先を見ている方が良いのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日も大幅高となるほどの材料もなかったのですが、相変わらず業績面などと関係なく目先の需給だけでの動きとなっています。値動きが良いうちは買いが続くのでしょうが、いったん調整感が出ると特に材料がないなかで指数だけが高い状況が続いているだけに一気に調整となることもありそうです。

ただ、逆に昨年の10月と同じように空売りが積み上がってくるとさらに上昇が続くということになるのでしょうから、日経レバレッジ(1570)やソフトバンク(9984)、ファナック(6954)などに空売りが積み上がってくるかどうかに注目です。逆にファーストリテイリング(9983)の逆日歩が解消されるというようなことがあれば調整となるものと思います。

相変わらず参加者が目先筋だけで、しっかりと業績面からの買いが見られない感じです。それでも底堅さがみられるものも出てきており、引き続き売られ過ぎ感が強い銘柄に注目です。食品株にも注目ですし、個別に材料の見られた顔認証技術にも注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。