涼しいを通り越して寒くなっています。それでもまだ暑い日もあるということでやはり「暑さ寒さも彼岸まで」ということなのかもしれません。昨年の今頃は北朝鮮のミサイルがどうしたと言っているうちに信用取引の売りが積み上がり、ここから日経平均が大きな上昇となりました。予想以上の上昇でかなり面喰いましたが、今年もまだまだ波乱もありそうです。
昨年との大きな違いはまだ信用取引の売りが一部の銘柄に多くなっているに過ぎないこと、貿易摩擦懸念などがあって昨年ほどの上方修正期待が持てないことなどがあるのですが、昨年は抜けないと思っていた20,000円水準を一気に抜けて上昇となったように、今年もここで23,000円を超えてくるかどうかということになりそうです。昨年は「連休明けは高い」ということで9月の連休明けに20,000円を超えて来ましたが、ことしは3連休が2週続いており、どちらかで昨年と同じような展開になるということもありそうです。
本日の投資戦略
昨日も予想外に上昇となりましたが、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑での買いということなのだと思います。円安を好感して本日も買い先行となりそうですが、昨年のようにSQ通過をきっかけに上昇となるかどうかというところです。買われ過ぎた銘柄が買われて指数を押し上げる動きが続くのか、売られ過ぎた銘柄買い直されるのか、SQをきっかけに変わるということもありそうです。
本日も堅調な展開となりそうですが、そろそろ売られ過ぎた銘柄等も見直し買いが入りそうです。再度23,000円を試すことになるのでしょうが、23,000円までは指数に影響の大きな銘柄が押し上げたとしてもここからは売られ過ぎた銘柄が上昇して指数を押し上げる、あるいは先駆したものが売られるなかで下支えとなるのではないかと思います。
売られ過ぎ銘柄でも引き続き冴えないものも多くまだまだ「底入れ確認」ということでもないようです。引き続き売られ過ぎ感の強い食品株、そして機械株などに注目です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。