セゾンやイオンなど、よく買い物で利用する店舗、チェーンが発行するクレジットカードの特典を活用するとショッピングがグッとおトクになる。特におトク度の高いカードを4つ紹介する。

作りやすくて特典充実の流通系クレジットカード

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(画像=George Rudy/Shutterstock.com)

よく行くデパートやスーパー、モールなどがあるなら、そこで発行されているクレジットカードのスペックを調べてみよう。多くの場合、割引やポイントアップなどの特典を受けられるようになっているはずだ。

これらは流通系クレジットカードと呼ばれ、顧客を増やして囲い込む目的があることから、銀行系カードや信販系カードと比べて入会時の審査のハードルが低いと言われている。つまり、作りやすくておトクな特典のついたクレジットカードということになる。

ここでは、おすすめの流通系クレジットカードを4つ紹介する。なお、発行元が流通系以外であっても、特定のチェーン店舗と提携するカードは“流通系”とした。

毎月2回、買い物代金が5%オフになる「イオンカード」

イオンやマックスバリュなどイオングループの店舗をよく利用する人におすすめのクレジットカードが、年会費無料でVisa・JCB・Mastercard からカードブランドを選べるイオンカード(WAON一体型)だ。

イオンカードは、イオンやマックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ビブレ、ザ・ビッグなどの店舗では、毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」に買い物代金が5%オフになる(55歳以上の会員は毎月15日も5%オフになる)。

また、通常はクレジット利用200円(税込)ごとに1円相当のポイント(還元率0.5%)が付与されるが、イオングループの対象店舗(ダイエー、ピーコックストア、ミニストップ、ハックドラッグなども含む)ではポイントが2倍に(還元率1%)。さらに、毎月10日はどこで使ってもポイントが2倍となる。

なお、貯めたポイントはイオングループの電子マネーWAONポイントに交換して使うと、WAONでの支払い200円(税込)ごとに1円相当のWAONポイントが貯まり、さらにおトクになる。

ららぽーとでも西友でもおトクな「三井ショッピングパークカード《セゾン》」

ショッピングモール「ららぽーと」をよく使う方におすすめなのが、年会費無料で作れて、Visa・JCB・Mastercard・AMEXから選べる三井ショッピングパークカード《セゾン》だ。

このカードでは、ららぽーとなどでの買い物に使える三井ショッピングパークポイントが100円(税別)ごとに2円相当付与される(還元率2%)ほか、カード発行元のクレディセゾンのポイントも1,000円ごとに5円相当付与される(還元率0.5%)。つまり、ららぽーとで使うとポイントが二重にもらえるのだ。

さらに、ららぽーとを含む対象施設での年間利用金額に応じたポイントプレゼントや駐車場優待、会員限定10%オフとなるセールへの招待などの特典が用意されているほか、セゾンカードの特典として西友・LIVINで毎月第1・第3土曜日の買い物代金が5%オフになる。

コストコでのポイント還元率が常時1.5%の「コストコグローバルカード」

以前はコストコで使えるカードブランドはアメリカン・エキスプレス(AMEX)だけだったが、2018年2月からはMastercardだけが使えるようになり、それに伴いオリコからコストコ提携カードとしてコストコグローバルカードの発行が開始された。

このカードの年会費は初年度無料。1年間に1回以上のショッピング利用で翌年度のクレジットカード年会費1,250円(税別)が無料になるため、実質的には年会費無料と考えていいだろう。ただし、コストコ自体の年会費はこれとは別に必要だ。

このカードの最大のメリットは、コストコ(ガスステーション含む)での利用でポイント還元率が1.5%となること。さらに、コストコ以外の利用でも1%という高い還元率となっており、貯めたポイントは毎年1回、コストコ店舗で現金と同様に使えるキャッシュバックリワードとしてカード本体に付与される。

ポイントが好きなタイミングでキャッシュバックできず、コストコでしか使えないことはデメリットとも言えるが、コストコのヘビーユーザーなら問題ないはずだ。なお、保険などが付かないことも多い流通系カードとしては珍しく、最高2,000万円の海外旅行傷害保険と最高1,000万円の国内旅行傷害保険が付帯する。

ファミリーマートでポイント還元率最大3.5%となる「ファミマTカード」

ファミマTカードは、その名の通りファミリーマートでおトクに使えるカードだ。年会費無料で、カードブランドはJCB、貯まるポイントは共通ポイントサービスのTポイントだ。

ファミリーマート以外のTポイント加盟店でクレジット支払いすると、200円(税込)ごとに2円相当のポイントが付与(還元率1%)されるところ、ファミリーマートではさらに2円相当の特別ポイントが付与されて計4円相当のポイントとなる(還元率2%)。

加えて、毎週火曜・土曜の「カードの日」にクレジット支払いすると200円(税込)につき7円相当のポイントが付与され、還元率は3.5%にも跳ね上がる。これはクレジットカードのポイント還元率としては破格のレートだ。ファミリーマートをよく利用する人ならメリットの大きいカードと言えるだろう。

いずれのカードも特定の店舗で高パフォーマンスを発揮する一方で、ほかの付帯サービスは貧弱……という傾向がある。しかし、これらをショッピングに便利なサブカードと位置づけ、メインカードには付帯サービスの充実したものを選ぶといった工夫をすれば、とても使い勝手のいいカードとなってくれるはずだ。

文・モリソウイチロウ(ライター)/MONEY TIMES

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