本日は大阪にいますが、天気はすぐれず傘も必要なようです。株式市場も米国市場でも土砂降り状態で日本市場も強烈な嵐となりそうです。また「出張時大暴落アノマリー」となりそうですが、まったく今年の2月と同じような状況となって来ました。ただ、2015年夏の大暴落や今年2月の暴落の気配もあったので、対処の仕方はあると思いますし、強気になり切れていなかったことでうまく行けば下落も限定的となるかもしれません。
ただ、ここ数年は暴落だけでなく、暴騰でも行き過ぎることが多く、今回も買われ過ぎの次が売られ過ぎということもあるかもしれません。24,000円を超えてからも空売りが増えなかったことで上昇も限定的となったものと思われ、本日も空売りの買戻しや日銀の買い、年金の買いでどこまで支えられるかということになるのだと思います。
本日の投資戦略
やはり皆が強気になったところが「天井」であり、10月の波乱が避けられなかったということになりそうです。ただ、米国の調整は買われ過ぎの修正という意味でもあり、金利上昇の影響や貿易摩擦問題を過小評価していた反動ということでもありそうです。日本でも買われ過ぎたものが売られることになるのでしょうが、米国ほど買われていなかったということでもあり、底堅さが期待されます。
空売りが積みあがっていなかったことで買い急ぐ動きがなく、既に高値から見ると大きく調整しているので、23,000円前後では下げ渋りとなるのではないかと思います。ただ、最近の相場はアルゴリズムやAI、HFT(超高速売買)などが主流となっており、単純に「下がるから売る」ということで大きく下げ過ぎる傾向があるので、しっかりと下げ止まるのを確認する必要がありそうです。
今年2月の時のような相場になりそうです。ここまで大きく売られていた銘柄がさらに売られるかどうかということなのですが、好業績の小型銘柄などは大きく売られたところからの反発は期待できそうです。ただ、まだ「押し目」なのか「下落の始まり」なのかは判断つかないのでしょうから、しっかりと底値を確認してからでも良いと思います。既に年初来安値を更新しているトリドール(3397)やフジクラ(5803)などに注目です。
フジクラ(5803)は下値を試す動きになっています。ここからさらに下値を試すことになれば、底堅さを確認しての戻りも期待できそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。