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家計簿アプリというと、主婦が日々の現金収支を確認するものだと思っているビジネスパーソンは多いかもしれないが、実はそれだけではない。家計簿アプリには、資産形成に役に立つ機能が満載で投資口座の残高が確認できるものや、生活に密着したお金の情報が入手できるものもある。ここでは、夫婦で利用できる「共有機能」がついた家計簿アプリを3つ紹介する。
お金の便利帳」で生活に便利な情報が手に入るZaim(ザイム)
750万ダウンロードの家計簿アプリであるZaimは、銀行や証券口座、クレジットカードなど約1,500の金融機関に連動し、入出金情報を自動取得してくれる。銀行の定期預金口座には対応していないという欠点はあるものの、無料で家計の収入や支出が棒グラフ・円グラフで可視化できる。
ユニークなのは、「わたしの給付金」「わたしのローン」などユーザーに合わせたお金の使い方をアドバイスしてくれる「お金の便利帳」だ。「わたしの給付金」では、世帯構成や居住地域、家計簿の記録からもらえる可能性がある給付金や手当・控除を割り出し、「わたしのローン」では、住宅ローン、フリーローンを組むときの利息や繰上げ返済の効果をグラフでわかりやすくシミュレーションしてくれる。仕事で忙しく、わざわざ自分で調べる時間がないという人にはうれしい機能だ。
このように無料でも使える機能が多いのが魅力だが、銀行口座の優先更新、広告非表示、医療費控除を受けられるかを自動判定するサービスなどが、月額360円と比較的安価で利用できる。
Android
Zaim(ザイム)
iOS
Zaim(ザイム)
仮想通貨や証券などの口座残高が把握できるMoney Forward(マネーフォワード)
Money Forwardは、銀行口座(定期預金も管理可能)だけではなく、仮想通貨、FX、ソーシャルレンディング、iDeCo、証券会社などに対応し、その数は2,672と家計簿アプリの中で最も多い(ただし無料会員の場合の登録件数は10件まで)。
Money Forwardの大きな特徴は、プレミアム会員になった場合の「多彩な機能」にある。無料でも家計簿、資産管理アプリとして利用できるが、月額500円(APP STOREを通じて利用料金を支払う場合は月額480円)のプレミアム会員になると、口座の連携可能数が無制限になるだけではなく、ポイントカードやマイルの有効期限の管理、理想の家計支出額がわかる家計診断、家計の内訳・資産推移グラフなど家計の可視化といった機能が利用できる。
積極的に資産運用を行っている家庭ならば、ソーシャルレンディング、FX、仮想通貨などの口座も一括して残高が把握できるMoney Forwardを、プレミアム会員として利用すれば最強だ。
Android
Money Forward(マネーフォワード)
有料会員になると経費精算サービスが利用できるMoney Tree(マネーツリー)
Money Treeは、銀行口座、証券口座、クレジットカード、ポイントカード、電子マネーなど2,599の金融機関と連動し、口座残高や利用状況に対応している。無料会員でも、口座の登録数は無制限だ。
Money Treeは、貯まったマイルやポイントの有効期限を通知してくれるので、マイルやポイントを無駄なく使うことができる。それ以外にも、給料の振込み、クレジットカードの支払い、大口の入出金、残高が少なくなった時にも通知してくれるので、銀行口座やクレジットカードの不正使用にもいち早く対応できる。
月々400円(年間プランなら年額4,300円)の有料会員になるとMoney Tree Workの経費精算サービスが利用可能になる。経費を使うことが多く、精算が面倒で忘れがちな人には有料会員がおすすめだ。
Android
Money Tree(マネーツリー)
夫婦で協力し、家庭の財政状態を把握する
家計簿アプリは、夫婦のライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要である。まずは気になったアプリをダウンロードして実際に使い、夫婦で家計のデータを共有しよう。3ヵ月に1回くらい家計の貸借対照表を一緒に作成し、「家計の財政状態」を夫婦で確認するのもおすすめだ。資産形成は、何よりも夫婦で協力することが一番大切なのだ。
文・木暮ゆい(フリーライター)/MONEY TIMES
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