「火星大接近」と話題になってからずいぶん経ちましたが、今も南の空に赤く光っていて、ちょっと禍々しい感じもあります。株式市場はまたも米国市場が大きく下落して日本市場への波及も懸念されます。買われ出すと買われ過ぎるまで買われ、売られ出すと売られ過ぎるまで売られるという感じです。まだまだ波乱もあるのでしょうから、ここは慎重に対処する方が良いと思います。
それでも、単純に考えて、買われ過ぎた銘柄が売られているだけということだと思います。ですから、買われ過ぎていないのに連れ安しているようなものは底堅さも見られると思いますのでここは我慢ということだと思います。今朝の新聞で高ROE株が売られているという記事が出ていましたが、高ROE株が売られているのではなく、買われ過ぎていたから売られているということなのだと思います。ここは単純に低PER、低PBR銘柄に分があると考えておくと良いのだと思います。
本日の投資戦略
米国市場がまた、ここまでの急落パターンと同じように引け際に大きく下げました。相変わらず買われ過ぎ銘柄の修正が続いているということで買われ過ぎ銘柄が売られ過ぎとなるまで冴えない展開となるという見方もできそうです。ここまでのナスダック指数の上昇が買われ過ぎということであれば、ナスダック指数が年初来安値を割り込むようなところまで売られるということかもしれません。
日本株でも売られ過ぎ銘柄の修正がさらに進むということになりそうです。今朝の新聞では「高ROE銘柄が売られている」と書かれていましたが、高ROE銘柄が買われ過ぎていたということで改めてPERやPBRを見直すということになっているだけのことだと思います。
実際に決算発表などを発表して大きく売られた銘柄はPERやPBRが高い銘柄が多く、低PER、低PBR銘柄は案外底堅さが見られます。引き続き売られ過ぎ感のある明治HD(2269)や森永乳業(2264)など食品株の一角に注目で、DMG森精機(6141)や決算発表をしてのファナック(6954)やコマツ(6301)などの機械株も引き続き注目です。
コマツ(6301)は昨年来の安値水準まで売られています。中国や新興国の景気鈍化なども懸念されますが、売られ過ぎとなっており、好決算に素直に反応しての戻りが期待されます。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。