ビリビリ(BILI、NASDAQ)は、中国の動画共有サイト「bilibili」の運営会社だ。アニメ、コミック、ゲーム、ライトノベルの好きなジェネレーションZ(1990年~2009年生まれの若者)が中核ユーザーである。「bilibili」には、日本のニコニコ動画が開発した画面上にコメントを表示する機能がある。動画に弾幕が入ることから、中国のニコニコ動画とも言われている。

設立当初はいわゆる”オタクビジネス”が中心だった

テンバガー
(画像=ZUU online)

創業者は1989年生まれの徐逸総裁(実質的なナンバー2)。中国の動画共有サイトであるAcFun(別称Aステーション)の会員で当時、北京郵電大学の学生であった徐逸総裁が2009年6月に設立した初音ミクのファンサイトMikuFansが同社の前身。その後、2010年1月、日本のライトノベルシリーズである「とある魔術の禁書目録」のヒロインの一人であり、スピンオフアニメである『とある科学の超電磁砲』の主人公、御坂美琴の愛称である「ビリビリ(bilibili)」(別称Bステーション)に改名した。

設立当初の事業内容は、中国のアニメファンが集まる動画共有サイトの運営や、ファンの集いの開催など、いわゆる”オタクビジネス”が中心であったものの、2011年にエンジェル投資家である陳睿会長が出資、法人化したことで、企業としての基盤が出来上がった。

陳睿会長はスマホ上のセキュリティーソフトを提供する企業であるチーターモバイル(CMCM)の共同設立人であった。チーターモバイルは2014年5月、ニューヨーク市場に上場、陳睿氏は2014年11月、会長として同社の経営に参画した。それを契機に同社は、アニメを核としつつも若者をターゲットに、川上から川下まで幅広いビジネスを展開する企業へと変わって行った。

2015年11月、テンセントが資本参加するなど、積極的に外部から資金調達を行っており、2018年3月にはNASDAQ市場に上場した。

2015年以降の業績推移、売上高の77.1%はモバイルゲーム

2015年以降の業績推移は以下の通り。

テンバガー
(画像=ZUU online)

直近の決算となる2018年4-6月期業績は以下の通り。

テンバガー
(画像=ZUU online)