3連休は天気も良く行楽日和ということでしたが、夜には綺麗に月も見えていました。米国でもサンクスギビングの休暇を終えて本日からいよいよ世界的に株式市場は「クリスマス・年末相場」となるかどうかということです。最近では12月は月初に高く、先物やオプションのSQ(特別清算指数)が終わると売られ、年末にかけて戻す場合と戻さないことがあるという感じで、かつての「餅つき相場」や「クリスマスラリー」となることも少ない感じです。

足元の株式市場も米国では特に買われ過ぎた銘柄が売られて冴えない展開となっていますが、ここからは小売り銘柄等消費関連銘柄が買われるかどうかということになりそうで、日本市場では売られ過ぎた銘柄が買い直されるかどうかということになると思います。日経平均に影響の大きな銘柄は比較的買われ過ぎている銘柄等も多く、日経平均自体の上値が重いという状況は続くのではないかと思います。相場全体としては底堅さも見られるのでしょうが、指数の上値は重いということで「買われない銘柄」も結構多いのかもしれません。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国市場は相変わらず買われ過ぎ銘柄の修正が続きハイテク銘柄を中心に冴えない展開となっています。日本市場は米国株への連動も薄れて目先の需給で右往左往している感じで、週明けの日本市場も目先の持高調整の売り買いが中心となりそうです。買われていたものが売られ、空売りの多い銘柄等が買われることになるのでしょうが、買い戻し一巡感が強まると総じて軟調となり、指数も下値を試す動きになるものと思います。

ただ、売られ過ぎからの買い戻しとなるものも多く、積極的に上値は買われないものの売り難さが出ているものも多く、下げ渋ることになりそうです。指数も21,500円水準を割り込んでさらに売り込まれるという雰囲気でもなく、売られ過ぎ銘柄の修正などから底堅さも見られそうです。

引き続きPER(株価収益率)が低い銘柄等に注目です。商社株などが下げ渋るかどうかということになりそうです。パナソニック(6752)など単純に安値を試す動きとなっている割安株の反発に期待ですし、三菱商事(8058)など商社株に底堅さが見られるかどうかということになりそうです。また、一正蒲鉾(2904)や伊藤米久(2296)など出遅れ感がある銘柄の戻りも期待です。

伊藤米久(2296)は底堅さが見られたところから雲に突っ込んで来ました。まだ雲の上限や75日移動平均線を抜けないと底入れ確認とはなりませんが、そろそろ動きが出てきそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。