「すべて捨てよう」と唱えながら捨てるのがコツ

ところで、家にあるものを捨てるときのコツは「選別して捨てようとしない」ことです。

「いるものか、いらないものかを選別しよう」とすると、そのものに触れたときに過去の記憶に引き戻されてしまうから。

そして、過去の記憶に引きずられて自己肯定感が低くなり、「捨てられないダメ人間!」となってしまうからです。

だから〝すべて捨てよう!〟ということを頭で唱えながら捨てていきます。

〝すべて捨てよう!〟と唱えながら捨てていくと、ポイポイ捨てられちゃいます。

〝すべて捨てよう!〟ですから「そのものにともなっている記憶も捨てる」ということになるから過去の記憶に引きずられなくなるんです。

人間は便利にできていて〝すべて捨てよう!〟と捨てていても「あれ? 本当に必要な物だけは残った!」という具合に、ちゃんと無意識に選択をしてくれるんです。

だから「必要な物まで捨てちゃったらどうしよう?」なんて考えすぎないで〝すべて捨てよう!〟と頭の中で唱えながら片っ端から捨ててみると、面白いことが起きていくんです。

どんどん過去の記憶が美化されていって、あんなに低かった自己肯定感が時とともに「これまでよくやってきた!」と、武勇伝に変わって頼もしく思えるようになっていくんです。

(大嶋信頼著『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』より一部抜粋

大嶋信頼(おおしま・のぶより)
心理カウンセラー/〔株〕インサイト・カウンセリング代表取締役
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長、㈱アイエフエフ代表取締役等を経て現職。ブリーフ・セラピーのFAP(Free from Anxiety Program)を開発した。『あなたを困らせる遺伝子をスイッチオフ!』 (SIBAA BOOKS)、『「いつも誰かに振り 回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)など、著書多数。(『THE21オンライン』2018年08月02日 公開)

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