今朝も雨が降った後がありましたが、適度な湿り気は良いということでしょうか。月や星が見えないのは少し寂しいのですが、株式市場は米国株が大きく上昇したことで引き続き堅調な展開が期待されます。そもそも米国の市場は買われ過ぎというものが多く、日本株は割安といわれていたわけですから、米国株が売られるからと言って日本株を売る理由にもならないのだと思います。

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日の相場も日経平均は大きく上昇しましたが、ユニーファミマ(8028)の動きには注意が必要です。目先の需給要因だけで動いているということなので、昨日のような急転直下の動きになるのでしょう。一昨日と昨日は企業のIR担当の方とお話をする機会もあったのですが、やはり、じっくりと個々の企業を見てみるということも大切だと思います。単純に知名度が低いだけとか、やっていることが地味だとか、時価総額が小さいからと言うだけで割安に放置されているものもあり、「投資」をするにはしっかりと投資先の値動きだけでなく、「会社そのもの」を見ることも必要なのだと思います。

米国株が利上げが打ち止めとなるとの観測で大きく上昇しましたが、少し反応し過ぎということなのだと思います。買われ過ぎ銘柄が、目先的には売られ過ぎとなっていたことで大きな反発となったものと思われますが、ここからさらに上値を試すということになると再度買われ過ぎということになるので、上値も重くなると思います。

日本株は米国株が下がったから下がったという面もありますが、「買えない」ということで売られ過ぎる銘柄が多かったということでしょう。売られ過ぎ銘柄の修正はまだまだ続きそうですが、指数に影響の大きな買われ過ぎ銘柄がどこまで買い直されるかということになるのでしょう。買われ過ぎているものは上値も重くなって、指数自体の上値も重くなるのではないかと思います。

昨日はユニーファミマ(8028)が急転直下の下落となり、指数の足を引っ張った感じです。ただ、一方でファーストリテイリング(9983)が買い直されるなど引き続き指数に影響の大きな銘柄が目先の需給で右往左往することになるのでしょう。依然として売られ過ぎ感が強い三菱UFJ(8306)などの銀行株や食品株、そして単純に割安感があるパナソニック(6752)などに注目です。中間決算の発表を控えているダイサン(4750)も割安感があるので注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。