とても寒い朝となりましたが、これが「平年並み」ということなのでしょうか?寒いと背中を丸めて下ばかりを見てしまいがちで、株式市場も悲観的に見てしまいそうですが、大相場は悲観の中に生まれるといわれるのですから、「今年はクリスマスラリーも『掉尾の一振』もないのではないか」というような見方が出てくると底入れとなってくるのだと思います。

米国市場は未だに買われ過ぎの修正が続いているというようにも見られ、先行きは不安なのですが、日本株はそもそもが買われていなかったものも多く、買われていなかった銘柄などを中心に見て行くといいのだと思います。今は出来高が少なくても動き出すと出来高も多くなるのですから、誰も見ていないような銘柄でも「買える銘柄」が出てくるのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国市場は再び大きく下落しました。週末の手仕舞い売りという見方もできるのですが、これまでの上昇相場が完全に終わっているという感じです。買われ過ぎた銘柄の修正が続いているということなのでしょうし、GM(ゼネラル・モーターズ)のリストラにみられるように貿易摩擦懸念が単なる「懸念」でなくなっているということなのだと思います。

米中間の「貿易戦争」が日本企業にも影響してくるということになりそうです。ただ、最終的にはこのまま貿易戦争からの景気鈍化になるかというともう少し後からということでいったんは底堅さが見られると思います。日本株はまだ売られ過ぎているというものもあるのですから、底堅さが確認されたものから買い直されるということもあるのでしょう。

引き続き三菱商事(8058)など商社株や極洋(1301)などに注目です。公募株発行で大きく売られたカナモト(9678)や転換社債発行で大きく売られた高島屋(8233)などの見直し買いも期待されます。

カナモト(9678)は底値を探る動きからの戻りが期待されます。RSIやストキャスティックスは下値からの戻りを示しており、そろそろ底入れ確認する動きになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。