今朝は月が光っていて星があまり見えませんでしたが、この時期は明るい星が多く空はにぎやかです。株式市場は大きな下落となり、いろいろなところで喧しくなって来ています。下げ続ける相場はないのですから、どこかで底入れとなるのですが、まだ出来高が少なく「セリングクライマックス」という感じでもありませんが、雰囲気的には「いいところ」という感じでもあり、底堅さが見られれば今度は一気に戻すということもありそうです。

本来株が大きく売られるというときは「業績が悪くなるから」とか、「さすがに買われ過ぎたから」とか「売っておかなければ損になる」あるいは「売っておかなければ損失が大きくなる」というときに大きく売られるものですが、今の相場は「売れば儲かるから売る」ということで売りが嵩んでいるような感じです。逆に「買えば儲かる」ということで買いが入りだすと9月の相場のように一気に買われるということになるのでしょう。底堅さが見られる銘柄が買われるというよりは反発したものから買われるということになるかもしれません。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

特にそれほどの売り材料と思われないことで米国株も日本株も大きな下落となりました。米国株が安いからということであえて日本株を売ることもなく、特に日本株の方が下げがきつくなることもないのですが、「売れば儲かる」というような売りも嵩んで売られ過ぎという水準まで売られることになったものと思います。さすがに19,000円水準は売られ過ぎということで底堅さも見られると思います。

個別の銘柄を見て行くと、明らかに売られ過ぎ水準まで売られているという感じです。いわゆる「バーゲンハンティング」状態であり、割安感が強まっているものも多いのでいったん戻りかけると一気に戻すということでしょう。「買えば儲かる」のか「売れば儲かる」のかだけで判断するような動きが多いので、動き出すと一方向に動くということになるのでしょう。

引き続きPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などから見て売られ過ぎ銘柄を探せ、ということになるとほとんどの銘柄が売られ過ぎとなっており、物色に困りますが、総じて売られ過ぎ感が強いので何でも買っておけば儲かりそうです。引き続きパナソニック(6752)や三菱商事(8058)、三菱UFJ(8306)など業種を問わず割安となっている銘柄に注目。ソニー(6758)など電機株も注目です。

ソニー(6758)も御多分に漏れず目先の安値更新となっていますが、昨年11月以降の安値水準まで下落しており、ここからの反発に期待です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。