保険を見直す際の注意点 「損をしない」ために必要なこと
(画像=ZUU Online)

「そうそう、図書館でアナタの本を見つけたのよ!」。先日、読者から相談を受ける機会がありました。彼女は図書館で保険の見直しについて調べていたところ拙著『保険払いすぎ見直しBOOK』(河出書房新社)を偶然見つけたのだそうです。私は保険に関する本を数多く出版しているのですが、新たに本を出すと相談件数が増える傾向にあります。また、それまで寄せられた相談内容を考慮して新たな本を企画することもあります。

保険の見直しに関する相談といえば「いま入っている保険の保険料が高い」「本当にこの保険で良いのか?」「もっと安い保険はないのか?」といった具合に不安や不満を背景とするものが多いです。ライフネット生命が保険の契約者に実施したアンケート調査でも約8割が保険の理解に対して不安を抱き、約7割が加入している保険に不満を持っているといいます。

なぜ、多くの人が自分の加入している保険について不安や不満を抱いているのでしょうか? 私が複数の相談者からヒアリングした限りでは、保険営業員に言われるまま十分理解せずに契約したことが、後々の不安や不満の遠因となっているように感じます。私も相談者の保険を細かく分析したうえでアドバイスするのですが、やはり「解約」を勧めるケースが多いです。

さて、今回の相談も保険の見直しについてでしたが、それは後段で述べるように非常に珍しい相談内容でした。いつも「解約」を勧めている私も彼女の相談には本当に悩みました。今回はそんなレアケースを交えながら「解約したほうが良い保険」「継続したほうが良い保険」についてお届けしましょう。