日本の金融を支える証券会社トップ10はどこなのか?証券業界の巨人・野村證券や5大総合証券、時代の寵児である主要ネット証券の順位は?40代のビジネスパーソンなら知っておきたい証券会社トップ10を紹介する。

証券会社の価値と規模を見る「時価総額」ランキング

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(画像=Wright Studio/Shutterstock.com)

上場企業の規模と価値を計る指標である時価総額。証券業界で時価総額から見た大手証券といえばどこなのか?上場している総合証券とインターネット専業証券を対象にした上位10社は以下の通りである。全社とも、時価総額の基準となる発行済株式数は2019年1月24日現在のもの、株価は同日の終値を採用している。



証券会社の時価総額ランキングTOP10
順位 証券会社名 発行済株式数
(単位:株)
株価
(単位:円)
時価総額
(単位:百万円)
1 野村ホールディングス 3,493,562,601 457.9 1,599,702
2 大和証券グループ本社 1,699,378,772 593.8 1,009,091
3 SBIホールディングス 338,732,665 2,340 553,542
4 松井証券 259,264,702 1,197 310,340
5 カブドットコム証券 338,732,665 462 156,494
6 東海東京フィナンシャル・ホールディングス 270,582,115 502 135,832
6 岡三証券 208,214,969 522 108,688
7 マネックスグループ 269,706,000 397 107,073
8 丸三証券 67,398,262 820 55,267
9 極東証券 32,779,000 1,200 39,335
10 いちよし証券 44,431,386 848 37,678

※上記一覧は、『Yahoo!ファイナンス』の各社データから執筆者が抽出・作成している

第1位 歴史と実績を兼ね備えた証券業界の巨人、野村證券

発行済株式数と時価総額、どちらも証券業界で群を抜く、歴史と実績を誇る実力企業。野村證券所属アナリストや専門家による質の高い投資分析情報やレポートは、野村證券の口座開設者なら誰でも閲覧可能。2018年9月末時点で、オンライン専用「野村ネット&コール」コースの口座数と「本・支店」コースのオンライン取引利用可能口座数の合計(4,470千口)は、総口座数(12,617千口)の35.4パーセントを占めるまでになっている。IPO主幹事案件数は業界トップクラスで、IPO投資に最適な証券会社だといえる。

第2位 オンライン取引の草分け、大和証券

創業110年を超える老舗総合証券でありながら、1996年に始まったオンライントレードの草分け的証券会社。大和証券独自の投資情報や日経テレコン21・会社四季報の無料閲覧サービス、使いやすい検索・ソート機能に分析ツールなど、オンライントレードに役立つ投資情報やツールが豊富。

第3位 インターネット専業証券で圧倒的実力、SBI証券

「2019年オリコン顧客満足度ランキング ネット証券」部門で、4年連続12度目の受賞を果たしているネット証券のトップ・リーダー。投資初心者からデイトレーダーまで幅広い顧客が納得する充実の商品ラインナップや多彩な投資情報、業界最低水準の手数料が魅力。

事業規模の指標となる「営業収益(売上高)」ランキングと格付でわかる信用力

証券会社の売上高に当たる2018年3月期の営業収益(2017年4月1日~2018年3月31日)上位10社のランキングと、各証券会社の信用状態を評価する信用格付は以下の通りである。


証券会社の営業収益(売上高)と信用格付ランキングTOP10
順位 証券会社名 営業収益
(単位:百万円)
発行体信用格付
長期/短期
1 野村ホールディングス(連結) 1,972,158 A+/a-1(R&I)
AA-(JCR)
Baa1(Moody’s)
A-/A-2(S&P)
A-/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
2 大和証券グループ本社(連結) 712,601 A/a-1(R&I)
A+(JCR)
Baa1(Moody’s)
A-/A-2(S&P)
A-/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
3 SMBC日興証券(連結) 397,405 AA-/a-1+(R&I)
AA(JCR)
A1/P-1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
4 みずほ証券 381,474 AA-/a-1+(R&I)
AA/J-1+(JCR)
A1/P1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
5 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 261,997 AA-/a-1+(R&I)
AA(JCR)
A1/P-1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
A/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
6 SBI証券(連結) 116,716 BBB+/a-2(R&I)
BBB+/A-(JCR)
7 東海東京証券 73,679 BBB+(JCR)
8 岡三証券 63,244 BBB+(JCR)
9 楽天証券 55,884
10 マネックス証券 32,454 BBB/a-2(R&I)BBB/J-2(JCR)

※上記一覧は、各社ホームページを参照して執筆者が作成している

第1位 桁違いの業績と高い信用力、野村證券

従来通りのリサーチ力とコンサルティング力を活かした対面取引に加えて、手数料の安いオンライントレードにも対応した営業体制で、例年、他社を大きく引き離す業績を上げている。他社に比べて、収益に占めるホールセール部門の割合が高いのが特徴。業界最多の5社から格付を取得している。Moody'sの中程度評価以外はA以上の評価を受けており、信用力の高さが評価されている。

第2位 安定した業績と信用力、大和証券

証券業界の巨人、野村證券には及ばないものの、安定した業績を継続的に上げている。リテール部門のラップ口座サービスが好調で、収益を下支えしている。格付機関5社からは、野村證券同様、Moody's以外はおおむね高い評価を受けている。

第3位 信用リスクの低さで高評価の格付、SMBC日興証券

第4位のみずほ証券に追い上げられているものの、営業収益の伸びを背景に業績を順調に伸ばしている。2018年1月1日付でSMBCフレンド証券を吸収合併しており、競争力の強化を図っている。格付機関4社から取得している格付はA以上であり、債務履行能力の高さが評価されている。

証券会社の顧客規模を表す「顧客預かり資産」ランキング

顧客から預かった株式・債券・投資信託・現金などは「預かり資産」と呼ばれ、証券会社自体の資産とは別に管理されている。そのため、預かり資産総額はそのまま顧客規模の指標と見なすことができる。以下は日本の証券会社の預かり資産総額ランキングである。時価総額や営業収益ランキングとの差異についても下表で確認してほしい。





証券会社の顧客預かり資産ランキングTOP10
順位 証券会社名 顧客預かり資産
1 野村證券ホールディングス(連結) 117.7兆円
2 大和証券グループ本社(連結) 68.1兆円
3 SMBC日興証券(連結) 61.6兆円
4 みずほ証券 44.4兆円
5 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 38.7兆円
6 SBI証券(連結、SBIハイブリッド預金含む) 12.8兆円
7 東海東京証券(提携・合弁含む) 6.1兆円
8 楽天証券 5.0兆円
9 岡三証券 4.7兆円
10 マネックス証券 4.2兆円

※上記一覧は、各社ホームページを参照して執筆者が作成している

第1位 時価総額・営業収益とともに首位独走、野村證券

時価総額と営業収益での優位性は顧客預かり資産においても変わらず、他社を寄せ付けない。インターネット取引が普及しても、時代に即した営業体制と野村ブランドに対する安心感で、顧客の預かり資産を順調に増やしている。

・預かり資産は堅調な伸び、大和証券グループ本社
顧客預かり資産のうち、株式の残高が順調に伸びている。顧客目線を重視し、ニーズに合った提案を徹底する営業推進体制の効果も見られる。リテール部門での外国株式の売買増加やラップ口座での預かり資産の増加が反映された結果となっている。

・顧客に寄り添った営業体制、SMBC日興証券
創業以来100年以上にわたって「お客様本位」の経営理念を掲げ、顧客に寄り添った営業活動を実践している。幾度もの合併を重ねながら、世の中のさまざまな変化に対応できる環境整備が営業収益や顧客預かり資産第3位の結果につながっている。

首位を走る野村證券をネット証券が追い上げ

野村證券は、長い歴史と実績のみならず、リサーチ力と営業力に支えられ業界トップに君臨している。実際、時価総額や業務実績のデータからも業界で圧倒的第1位であることがわかる。

野村證券に追随する老舗の大和証券やSMBC日興証券の実力は言うまでもないが、上位10社には、総合証券に交じって、インターネット専業証券として躍進しているSBI証券・楽天証券・マネックス証券などの名前が見られる。こうしたインターネット専業証券の今後の活躍も、ランキング上位の証券会社による野村證券の追い上げとあわせて注目していきたい。

文・近藤真理(フリーライター)/MONEY TIMES

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