自己資金が少額でも不動産投資は行えます。その一方で、不動産投資を行いたいけど「まずは頭金を貯めないと」という意識の人もまだまだ少なくないようです。では、実際に少額の自己資金で不動産投資を行うにはどうすれば良いのでしょうか。本稿では、少額の自己資金で不動産投資を行う際のメリット・デメリットおよび注意点などについて説明します。

自己資金がなくても不動産投資はできる

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(写真=Denphumi/Shutterstock.com)

不動産投資は「投資」と銘打っているものの、実際に不動産を現物として保持しているため、事業としての側面もあります。このため、投資でありながら「銀行等の金融機関からローンとしてお金を借りることができる」という特別なメリットがあるのです。このため、たとえばサラリーマンなど、安定した収入があるのであれば、自己資金が低くても投資用不動産を手に入れることは難しくないのです。

実際、投資用不動産を手に入れた人の中には自己資金がゼロと言う人も少なくありません。もちろん頭金が多い方がリスクは下がりますが、良質な物件を手に入れるのであれば、長期的な運用をするにはせよ、売却をするにせよ、いずれにせよ自己資金ゼロで大きなリターンに結びつけることも不可能ではないのです。

自己資金が少ない不動産投資のメリット・デメリットは?

少額もしくは自己資金ゼロで不動産投資をする人は少なくないことをお伝えしました。お金を借りて投資ができる。良質な物件さえ手に入れられれば、元手がないにも関わらず、儲けが得られることは、非常に大きなメリットであると言えます。

ただし、自己資金が少額もしくはゼロであったとしても、登記の手続きや物件の維持管理などには別にコストがかかる点には注意しておかねばなりません。もちろんこれらを含めてローンを組むこともできますが、不動産の購入以上のローンを組む場合、金利が高くなる傾向があるため、注意が必要です。

返済リスクには要注意

たとえば投資用不動産を一括払いで購入したのであれば、仮に空き室期間が長くてもリスクは非常に低くなります。逆に自己資金が少なくなるほど、返済におけるリスクは高まります。当たり前のことではありますが、この点をしっかり理解した上で事業計画や出口戦略を練った不動産投資が行えるのであれば、仮に自己資金ゼロであってもリターンを得ることは不可能ではないでしょう。

そもそも銀行等の金融機関も、返済が可能であると踏んでいるからこそ融資を行います。しかし、未来は誰にも読めないものです。大きな景気の変動などが生じるおそれは否めませんし、会社員の副業として融資を受けたとしても、会社そのものが倒産してしまうなどと言ったリスクもあり得るでしょう。また病気や事故に遭う可能性もあるはずです。このようにさまざまな切り口からリスクを勘案しながら、同時に売却や長期保有などの出口を模索していくことが肝心です。

リスクを下げるためのポイントは

では、少額の自己資金でリスクを抑えた不動産投資を行うにはどうすれば良いでしょうか。その答えは物件選びにかかっています。はじめて不動産投資を行う人の中には「値ごろ感」にとらわれがちな人が少なくありません。

良質で安い物件というような、いわゆる「掘り出し物件」が見つかればもちろんそれに越したことはありませんが、すべての商売と同様、基本は「安かろう、悪かろう」なのです。逆に言えば少々値段が張っても、それで問題なくローンが組めるのであれば、立地も内装もなるべく良質な物件を選ぶことが何よりも肝心です。

また物件を購入する前に、物件をどのように維持するのか、またはいつ頃売却を考えるのかなど、計画をしっかり練っておくことも忘れないようにしましょう。(提供:Incomepress

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