日本語はプレゼンに向いていない!?

プレゼン,大塚寿
(画像=THE21オンライン)

実は日本語は「世界で一番営業に不向きな言語」? 特にプレゼンにおいては、結論や重要なコトを最後に持ってくる日本語は、そのままでは相手に伝わりにくい。その欠陥を補なう工夫ができていないと競合に負けてしまうので、今回は売れるプレゼンのセオリー「前半勝負」を紹介する。

プレゼンのコツは「サビから歌い始める」こと

小説、ドラマ、映画のシナリオであれば、クライマックスを迎えるのはエンディングと相場が決まっているが、プレゼンに限ってはその逆で「前半勝負」。プレゼンの印象の9割は前半で決まってしまうので、インパクトがある内容、事柄、そして相手が興味、関心を持っているであろうコトをプレゼンの前半、しかも、かなり早い段階で紹介したい。「最も強いカードで勝負を始めろ」という鉄則に従ったプレゼンの受注率が最も高いのだ。

カラオケでいうと、いきなりサビから歌いだす曲のイメージ、10名で走る箱根駅伝に例えれば、往路にエースを含めたベスト5の全員を使い果たす作戦になる。

「決裁者」はそもそも、最初の数分しか聞いていない

その理由は単純明快で、決裁者はみな「せっかち」で、さっさと結論、つまりそのプレゼンの核心が知りたいのだ。

もっといえば、管理職や役員クラスになると、最初の数分しか集中して聞いていない。

要は最初の数分でジャッジしてしまうので、その勝負所でセールスポイントが訴求できないと、取り返すことができなくなってしまう。

部課長クラスを相手にプレゼンする機会が最も多いと思うが、そこでは「前半勝負」を徹底して欲しい。。