「できること」より「やりたいこと」を優先しよう!

NPO活動,廣優樹
(画像=THE21オンライン)

「副業」というと、「副収入を得るためにコソコソとやるもの」というイメージを持っている人も少なくないだろうが、収入以外に得られるものも多くある。もっと言えば、収入にならなくても、会社以外の場で活動することには、重要な価値があるのだ。会社員が無償でNPO活動をする支援を行なっている廣優樹氏に話を聞いた。

「与えられた人生」から「自分で選択する人生」へ

会社員として商社に勤務しながら、「NPO法人二枚目の名刺」代表も務めている廣優樹氏。この団体は、文字通り、会社の名刺とは別にもう1枚名刺を持ち、社外での活動に取り組む人を支援しようというものだ。ただし、ここで言う「二枚目の名刺」は、副収入を得るための名刺のことでもなければ、趣味の世界で人脈を広げるために作る名刺のことでもない。

「例えば、NPOの活動に参加するときや、自分自身で何かのプロジェクトを立ち上げるときには、会社以外の新たな名刺が必要になりますよね。私たちが言う『二枚目の名刺』とは、自分が社会を創る活動に関わるときに持つ名刺のことです。

こうした活動に自ら飛び込むことは、会社だけの生活を送るのとは大きく違います。会社では、所属する部署も、一緒に働く同僚も、担当する業務も、すべて組織から与えてもらえます。そして、与えられた役割を確実にまっとうすることが一番大事。けれども、『二枚目の名刺』の活動では、どんなテーマにどう取り組むか、すべて自分で考えて選択しなくてはいけません。『与えられるだけだった人生』から『自分で選択する人生』へと、大きく自分を転換させることができるわけです。そこで得られる成長実感は、受け身だけの人生だったときとはまったく変わります」