AI(人工知能)や自動運転車、IoT(モノのインターネット)など、ある特定のテーマに関連した投資をテーマ型投資と呼びます。テーマ型投資の特徴は少額で運用できるうえ、当たると利益が大きいという面があるものです。単独の投資としてはリスクがありますが、投資の醍醐味である「大暴騰」が味わえるものであるともいえるでしょう。本稿では、遊び心ある投資先としてテーマ型投資について説明します。

テーマ型投資とは

テーマ型投資,資産運用
(写真=Foxy burrow/Shutterstock.com)

テーマ型投資とは、何らかのテーマに即して市場での注目を集めるようになった関連銘柄に投資することです。テーマ型投資の醍醐味は、これまでそれほど日の目を見ていなかった事業などが、ある出来事などをきっかけにして、多くの人々の注目を集めるようになることにあります。たとえば、公害がきっかけとなって環境への取り組みに多くの人々が関心を寄せるようになった場合はどうでしょうか。

その場合は、風力や地熱を用いた発電を開発している企業などが、スポットライトを浴びる可能性もあります。いずれにせよ、あるテーマが社会的に取りざたされるようになると、その関連銘柄も高騰する点がテーマ型投資の魅力なのです。

「当たり」を引けば大暴騰することも

株式投資の魅力の一つに「当たり」の銘柄を引けば大暴騰することもある点です。投資というよりは、やや運要素も見え隠れするものの、それであっても投資家をひきつける面であることは否めません。テーマ型投資は、この「当たりを引けば大暴騰」といった特徴を強く打ち出すものです。ある日にわかにストップ高になることで、多くの投資家たちはその銘柄にさらに注目します。

そして、それによって連日のストップ高をつけることも珍しくありません。また、狙った銘柄に関連した銘柄もつられて値上がりすることもよくあります。ただし、それもある瞬間までです。はるか高みまでつり上がった株価は、ある時を境にジェットコースターのように投げ売りが始まるでしょう。もちろん、放置しておけば株価は元の木阿弥です。

「どこまで値段が上がるのか」「どこで売りさばくのか」を考えることもテーマ型投資のおもしろいところだと言えます。

長期投資としては扱いにくい

テーマ型投資は、短期間で急速に値上がりして短期間で急落するのが特徴です。このため、長期投資としてテーマ型投資をすることにはあまり向いているとはいえません。もちろん、初めから長期投資としてある銘柄を買うことそのものは悪いことではありません。この場合、短期的な騰落は無視して、あくまでも長期的な配当などを目当てにすることになるでしょう。

ただし、それはあくまでも別の視点での投資であって、テーマ型の投資とは異なるものだと言えます。反面テーマ型投資は、一種の夢を買うような楽しみの側面があります。当たったら大きく儲かるうえ、どのタイミングで利益を確定するのかといったエキサイティングな気分にも浸ることができるでしょう。

また、仮に一度値下がりした後でもそれが社会の需要に即しているのであれば、再度、長期的な値上がりを始めることも少なくないため、投資の勉強としても価値があると言えます。

遊び心をポートフォリオに組み入れる

金融を専門に扱っている人々の多くの意見は「投資というのはおもしろくないものであり、淡々と行わなければならない」というものです。しかし、投資はお金を増やす業務であると同時に、運の要素が加わることも珍しくはありません。テーマ型投資は、堅実な運用方法ではありませんが、そこにはお金を増やすことに直接つながる楽しみがあります。

宝くじや競馬のようなテーマ型投資を通じて、興奮と熱狂に包まれる喜びを味わう銘柄をポートフォリオに組み入れてみることも、人生に彩りを添える方法のひとつと言えるでしょう。(提供:Dear Reicious Online

【オススメ記事 Dear Reicious Online】
40代からの将来設計。早いほどおトクなマンション経営
マンション経営の物件選び!初心者がまず知っておきたい必須のポイント
少子高齢化社会が不動産の可能性に与える影響
「働く」だけが収入源じゃない 欧米では当たり前の考え方とは
実は相性がいい!?不動産×ドローンの可能性