私が「上を目指さないでいい」と言う3つの理由

私は仕事柄、今まで通算で1500人以上の女性社員と接してきました。時には人事担当者として、時には女性管理職やワーママの先輩として、彼女たちの相談に乗って来ました。ほとんどが自分のキャリアに関して悩んでいるわけですが、そんな時、私は「あえて上は目指さなくていい」と伝えています。

私自身が上を目指さず、流れで今の管理職というポジションにいるのですが、「上を目指さないでいい」と特に若手女性社員に話す理由は大きく3つあります。

そもそも管理職の「箱」は決まっている

1つ目は、「管理職の箱数は決まっているから、目指して誰でもなれるものではない」ということです。

これは会社にもよりますが、ある程度の責任のある管理職に関しては、箱の数が決まっています。よって、「女性管理職を目指そう!」と言われても、皆が、そのポジションに就けるものではありません。これは男性でも同じことです。

会社側としては、一人でも多くの管理職候補者母集団を形成して、その中から管理職への登用をさせます。その候補者母集団に入っても全員が管理職になれるわけではないことは、理解しておく必要があります。